保育ママ制度とは?保育の特徴や収入や資格・保育士との違いを調査!

保育ママ制度とは?保育の特徴や収入や資格・保育士との違いを調査!

最近、徐々に増えつつある保育ママ。みなさんは保育ママについてご存じですか? 共働きで忙しく生活している方、ひとり親の方、また家庭の事情などでどうしても自分で子供の面倒を見ることが難しいことがありますよね。そんな時に、保護者に代わって子供を家庭で預かる保育の仕事があるのです。今日はその保育ママについて説明しますね。

保育ママ制度って何?

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保育ママという言葉自体初めて聞いたという方もいるかもしれません。この制度は2010年の児童福祉法の改正によって家庭的保育事業として法定化されたものです。少子化が問題になっていますが、それに反して、保育園が足りないという状況もあるため、時代のニーズに即した制度といえますね。

保育ママ制度

保育ママとは、簡単にいうと、仕事などの事情で子供を保育するのが難しく、また、保育園にも入園することができない子供を、自宅で保育する仕事です。子供の保育が難しい例を挙げると、週に4日以上働いている人、病気などで自宅療養中の人、学校に通っている人などです。そして、主に3歳以下の子供が対象になっています。

自治体の認可を受けた仕事

自治体の認可を受けた仕事であり、「家庭福祉員」とか「家庭的保育者」という場合もあります。児童福祉法の改正によってできた制度ですが、どの地域でも同じ条件や仕組みというわけではなく、自治体によって詳細は異なります。先ほど挙げた保育が難しい例も自治体によって変わってくるということになります。

フランスではすでに広まっている!

Mother and baby shopping in the supermarket,Thai woman has a daugther

母親アシスタント、ヌヌー

フランスではすでに保育ママ制度と同じような「母親アシスタント」といった制度が存在しています。自分の家を使って子供を保育することができ、最大4人までの子供を保育することができるようです。フランスでは保育ママのことが「ヌヌー」と呼ばれていて、何十年も前から当たり前の存在になっているようです。

日本では幼稚園や保育園などの施設で、集団で保育するのが一般的でよね。そして、七夕やクリスマス、運動会といったイベントの豊富さを求める親御さんも多いのではないでしょうか?フランスの場合は集団保育が当たり前といった概念が薄く、また、イベントなどはあまり重視されていなくて、子供が健康に元気に楽しく過ごせればそれでいいという感じで子育てを考えている人多いようです。

日本と同じく、フランスでも保育園が足りないというのは問題になっているようですが、ヌヌーがたくさんいるので、そこまで深刻な問題になっているわけではないようです。早くから女性の社会進出が進んでいたフランスらしい制度ですね。

日本でも徐々に広がっている

日本でも2020年度末までに待機児童をゼロにするという目標のもと、厚生労働省が保育ママの制度を推し進めています。今のところ、日本ではそれほど広まっていない保育ママの制度ですが、待機児童、保育園不足といった問題が深刻になっていることを考えると、これから徐々に広まっていくかもしれませんね。

ですから、「子供を世話する仕事に関わりたい」、「保育ママのお仕事に関心がある」といった方は今がチャンスかもしれません。今から保育ママの制度を理解し、準備をすすめておけば、保育ママの制度がもっと一般的になったときに有利な立場に立つことができると思います!

ベビーシッターとの違い

child boy and his mother playing together with toys at home

どこで保育するか

子供を保育する仕事としてすぐに思い浮かぶのはベビーシッターかもしれませんね。では、ベビーシッターとの主な違いは何でしょうか?それは、子どもの家に出向いて保育をするか、自分の家で子供を預かって保育するかの違いです。

普通のベビーシッターは子どもの家に行って、子どものお世話をしますよね。でも、保育ママの場合は、自分の家を提供して、自宅で子供を保育します。子どもの家に出向いての保育だと、必要なものがなかったり、必ずしも自分にとって最適な環境で働けるとはかぎりません。でも、保育ママの場合は、自宅で子どもの保育をするので、自分の保育しやすい環境を構築でき、快適に保育することができるのです。

子供の年齢

また、保育する子供の年齢も違います。ベビーシッターは主に0歳から12歳の子供を対象に保育をします。それに対して保育ママは0歳から3歳までの子供を保育します。12歳までの子供の保育をするのと、3歳までの子供の保育をするのとでは、求められることは違ってくるでしょう。

保育の時間

保育の時間も違います。ベビーシッターは短時間から長時間まで、親御さんとの相談で自由に時間を相談することができます。保育ママは基本的に日中8時間勤務、日・祝日は休みといったように、基本的に固定の時間で働くことになります。

自治体の認定

さらに大きな違いとして挙げることができるのが、保育ママは自治体の認定が必要であり、そのための手続きなどが必要だということです。ベビーシッターの場合は、自分で開業したり、ベビーシッター専門のサイトに登録したり、場合によっては知り合いの子供を保育するなど、比較的自由に、アルバイト的な感覚で働けます。

保育ママの場合は、行政の認定が必要なので、開業する前に書類の手続きや、自治体が主催している研修会へ参加が必要だったり、ベビーシッターに比べてやや複雑かもしれません。でも、自治体が補助金を出してくれたり、保育の面でのスキルアップを助けてくれるので、自治体と協力してお仕事ができるのは安心ですよね。

ベビーシッターは比較的自由が利き、また労働時間も少なめですから、ちょっと時間があるときにベビーシッターでお金を稼ぎたいといった人に向いているかもしれません。保育ママはがっつり毎日子供と接して保育したい、安定した収入がほしいという方におすすめです。

保育ママの認定

CERTIFIED CONCEPT(認定)

では、保育ママの仕事を始めたい場合、どうやって始めたらいいのでしょうか?簡単に説明しますね。

・保育士出なくても資格があり3年以上働いた経験がある人が対象

先ほども少しふれましたが、だれでも好き勝手に保育ママを名乗ることができるわけではなく、自治体からの認定が必要になります。認定の対象になる人は、子供を育てたことがある人、保育士、看護師の資格がある人、幼稚園教諭の免許ある人、保育施設で3年以上働いた経験がある人など、子供の保育をしたことがある人が認定の対象になります。

また、保育園などの施設で子供を保育するわけではなく、自宅で保育するわけですから、ある程度快適な自宅を提供できることも条件となってくる場合があります。一般的には日当たり、風通しが良い6畳以上で、保育専用の部屋を提供できること、ペットを飼っていないこと、保育に専念することができる状況にあることなどが条件になります。

対象になる子供は一般的に0〜3歳未満の子供です。保育ママ一人で3人まで子供をあずかることができます。補助者を置く場合は保育ママと補助者の2人で最大5人までの子供を預かることができます。

・条件は自治体によって異なっている

詳しいことは自治体に確認するのがいいと思います。子供を保育するための良い環境を提供できるかどうかということがポイントですね。保育ママになりたい場合は自治体が研修や認定を行っていて、そこで保育ママのノウハウや専門知識を学び、認定をもらえるようになっています。

自宅が中心で保育できる

Home care

幼稚園の先生や保育園の保母さんをしたことがあるけど、どうも施設の方針になじめなかったり、同僚と意見が合わなかったり、自分が理想としていた保育環境で子供と接することができなかったという経験はありませんか?施設ごとにその幼稚園や保育園の教育方針というものがあり、基本的にはその方針にしたがって保育をする必要があります。集団で保育をする場合そういった悩みはつきものですよね。

保育ママの場合は、自分が理想としている方針に沿って子供を保育することができます!保育施設で働いていると園長先生の方針にしたがう必要があるかもしれませんが、保育ママの場合は自分が園長先生のようなものです。

教育方針や、毎日子供をどのように保育するかは基本的に保育ママが自分で決めることができます。なので、「ほんとはこうしたいんだけどなあ」とか「この方針には納得できないけど、従わざるを得ない・・・」といったことがなく、自分が理想としている保育環境を作り上げることができます。

「幼少時から知的学習が必要だ」という方もいれば、「子供のときはのびのび楽しく生活させるのが一番だ」という方もいると思うので、保育ママ自身が保育方針を考え、それを実現させていくことができます。また、少人数なので、その子供の発達状況や、その時に何が必要なのかを親御さんと話してきめ細かいケアをすることもできます。

補助者と一緒に仕事をしたり、少人数のグループで保育を行う場合も自分でパートナーを選ぶことができるので、保育方針で激しく衝突するということも少ないでしょう。幼稚園や保育園でたくさんの先生たちと会議をするよりはスムーズにいくかもしれませんね。

保育ママの収入や勤務時間

Image of businessman holding alarmclock(勤務時間)

気になるのが保育ママの収入です。他の職種に比べて幼稚園教諭や保育士の収入は低すぎるという声を聞きます。子供が好きだからそれでも我慢しているという人も多いと思います。

でも、正直なところ、子供の世話も簡単ではありませんからそれに見合った収入が欲しいと思うものですよね。その点保育ママの収入ですが、幼稚園教諭や保育士と比べると高い水準です。大体の目安としてご紹介しますね。

保育ママの収入

保護者からもらえる保育料→2〜3万円程度。 時間外保育料→1時間500円〜600円ほど。 自治体からの保育補助金→子供一人あたり70,000〜90,000円ほど。 設備補助金→30,000円ほど。

基本的な収入はこんなかんじです。 2人預かった場合→250,000円ほど。 3人預かった場合→350,000円ほど。

勤務時間

勤務時間は8:00〜17:00ごろまでという場合が多いと思います。また、日・祝日が休みで、年末年始なども休みになる場合が多いようです。さらに、10〜20日ほどの有給休暇もあります。

いかがでしょうか?自治体からの補助金がもらえるのが大きいですね。3人預かった場合は満足のいく収入を得ることができるのではないでしょうか?また、定年も65歳まで働くことができる場合が多いのも魅力の一つですね。

注意すること

収入自体はあまり心配する必要はありませんが、注意すべきポイントもあります。幼稚園や保育園などと違い、保育ママは個人事業主なので金銭面でも負担も増える可能性があるということです。例えば、国民健康保険や国民年金、賠償保険の費用などはすべて自分で負担する必要があります。確定申告も自分でする必要がありますね。

その他にも、施設では当たり前に無料で使えていたものも自分で準備する必要があります。雑巾などの掃除道具やコピー用紙といった消耗品もそれに含まれます。細かい話ですが、自分で事業を始めた人は鉛筆一本からすべて自分で買わなければならないことにびっくりするといった話も聞きますよね。

自分で自由に計画できる反面、その費用は自分で負担しなければならないといった点を考える必要があります。

保育ママの一日の流れ

では、一般的な保育ママの一日の流れをイメージしてみましょう。

8:00 開園・受け入れ開始

あ母さんたちが自宅に子供を連れてくるのでそれを迎え入れます。 健康状態のチェックや、荷物整理、朝のあいさつなどを行います。

9:00 おやつ、トイレ、おむつ替え

午前中のおやつを食べ、トイレやおむつ替えを行います。 また、家の中で歌ったり遊んだりします。

10:00 朝の活動

近くの公園や広場に遊びに行きます。少人数なので外出も比較的簡単ですね。 雨の日は家の中で遊ぶことが多いです。

11:00 昼食

外から帰ってきたらまずはうがい、手洗いをします。 それから、一緒にお昼ごはんを食べます。 子供の食欲を見たり、何を食べさせるか、食事の介助が必要かなど、子供に合わせて食事を準備します。

12:00 お昼寝

ご飯を食べ終わったら歯磨きをして、お昼寝の時間です。 このときに、おむつを変えて子供を寝かせます。

15:00 起床、おやつ

起きた子から、うがい、手洗い、おむつ替え、体調のチェックをします。 そのあとに、みんなで午後のおやつを食べます。

16:00 午後の活動・受け渡し

保護者が迎えにくるまで、知育玩具で遊んだり、ダンスをしたりします。 保護者の方が来たら、一日の活動や、子供の状態をお伝えして受け渡します。

17:00 延長保育

場合によっては延長保育が必要です。 保護者の方が来たらそれで業務終了です。

保育方針は人によって違ってくると思いますが、大体こういった流れで保育されている場合が多いのではないでしょうか。一日のスケジュールに関しては保護者と相談して自由に決めることができるので、保育ママの腕の見せどころですね。

保育ママのデメリット

ここまで保育ママのメリットをたくさんあげてきましたが、デメリットについてもお伝えしておこうと思います。

保護者や児童との相性が悪い場合

少人数で保育をできるので、一人ひとりに合った保育方針に沿って保育できるのは大きなメリットですが、どうしても保護者や児童と相性が悪い場合もあります。少人数だからこそ、児童への悪影響が大きくなってしまいがちといった面もありますし、それを自分で責任を取らなければなりません。

施設の場合は園長先生などが最終的に取ってくれますが、個人事業主の場合はそうもいきません。自由には責任が伴うといったかんじでしょうか。

収入の保証が不確実

児童が常に3人確保できている場合、一定の高収入を望むことができますが、いつも確実に3人の児童を保育できるわけではありませんね。その場合、収入の面でバラつきが出る可能性もあります。先ほどお伝えしたように児童が2人の場合と3人の場合では収入が全然違いますよね。

また、基本的に昇給や賞与はありません。安定した収入を得るといった面では施設の中で働いたほうがいいかもしれません。

基本的に休めない

1人で仕事をするため、もし急用ができたり、風邪をひいてしまった場合などに代わりをしてくれる人がいません。自治体によっては、代替保育の制度が設けられている場合もあるようですが、基本的には1人でなんとかする必要があります。体調管理は欠かせませんね。

責任が重い

何よりも大変なのは責任が重いということです。普通、自分の子供を1人育てるだけでもとても大変なことですよね。それを複数の子供を1人でお世話する必要があるのは大変なことです。様々な業務を1人でこなす必要があるので、経験や知識が必要です。

もし辞めたいと思っても年度の途中でやめることは難しい場合が多いです。やはり、個人事業主になるので自分にかかる負担はどうしても大きくなってしまいますね。

まとめ

今はまだそれほど普及していない保育ママ制度ですが、これからどんどんこの制度が普及していくと考えられています。保育の需要は減ることはなさそうです。

保育ママに関心がある方はまず自治体に相談して、自分の地域でどのようなサービスや補助があるのかを調べることをおすすめします。そして何よりも、保育施設やチャイルドマインダーの資格を取ることなど、今のうちから保育に関する知識と経験を積んでおくことが重要です。

自治体に認定をしてもらうにも知識と経験は必須ですし、実際に保育ママの仕事を始めたらすべての業務を1人でこなす必要があります。今のうちから知識と経験を蓄えておけば、保育ママの仕事を始めたときにスムーズに仕事をすることができるに違いありません。

また、自分で予算を立てたり、確定申告をする必要があるので、パソコンの操作になれたり、会計ソフトの使い方を学んでおくと後々便利だと思います。

自宅で理想の保育環境を作り、保育指針を考え、少人数の子供たちと密に触れ合える、保育を仕事にしたい人にとっては最高のお仕事かもしれませんね。保育ママの制度はとてもたくさんのメリットがあります。是非とも保育ママの制度について検討してみてください。

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