保育園には「危険」がある?回避・防止するためのヒヤリハット対策!

保育園には「危険」がある?回避・防止するためのヒヤリハット対策!

子どもたちの命を見守る仕事だから、できるだけ危険を早く見つけ、予測し、防止することってとてがとても大事です。そのためには、重大な事故に至りかねない”ヒヤリハット”情報を共有し、事故の発生を防止することが必要です。保育園にはどんな”ヒヤリハット”があるのでしょうか?回避し、防止したい保育園での危険をまとめました。ヒヤリハット意識して、危険を未然に防ぐ方法も考えましょう!

保育園の危険とヒヤリハット

little boy climbing on the web in playground, kids sport

子どもたちって、予想外の行動をすることもあるから、保育士さんたちはいつも最新の注意を払って様子を見守り、安全を確保するために行動していますよね。子どもの安全を守り、安心して過ごせる環境を整えることが保育士の仕事です。

でも、やっぱり「あ、危ない!」とか、「ドキッ」としたことがあるでしょう。

子どもたちの命を見守る仕事だから、できるだけ危険を早く見つけ、予測し、防止することってとてがとても大事です。そのためには、重大な事故に至りかねない”ヒヤリハット”情報を共有し、事故の発生を防止することが必要です。

では、保育園にはどんな”ヒヤリハット”があるのでしょうか?回避し、防止したい保育園での危険をまとめました。ヒヤリハット意識して、危険を未然に防ぐ方法も考えましょう!

1つ事故には300のヒヤリハットがあった!?

保育(衝突)

みなさん、「ヒヤリハット」って聞いたことがありますか?保育園の世界でもよく耳にする言葉だと思います。

その言葉の通りヒヤリハット」とは、事故に繋がりかねない「ヒヤリ」としたことや、「ハッ」としたことを指しています。結果的には事故や重大な問題に至らなくても、「あ、危ない!」ってドキッとしたり、ひやりとしたことって、生活の中でもけっこうありますよね。

保育園で子どもたちの命を預かる保育士さんたちのほぼ100%が、そうゆうヒヤリとしたことはハッとしたことを経験しているようです。子どもたちは大人の予想を超えた行動をしたりすることもありますので、ヒヤリハット体験は多いでしょう。

そんなヒヤリハット体験って、「あ?事故にならなくてよかった」とホットして、忘れてしまう事があるかもしれませんが、そのヒヤリハットこそ、重大な事故を防ぐために大切な情報なんです。

というのも、労働災害における経験則の一つとして、ハインリッヒの法則というものがあります。これは、1件の重大な事故や災害のうらには、29件の軽微なミスがあり、さらに300件のヒヤリハットがあるとされています。

残念なことに保育施設でも毎年死亡事故が起きていますね。もし10件の死亡事故があるとすれば、その裏には3000件のヒヤリハットがあるということです。

ということで、まずはそのような小さなヒヤリハットの情報を共有して、そこから起こりうる大きな事故を未然に防ぐということが大切なのです。ヒヤリハットを少なくすれば、それだけ大きな事故は生じにくくなります。

保育園で生じてうる危険や事故を防ぐために、ヒヤリハット情報をぜひ共有していきたいと思います。では、保育園ではどんなヒヤリハットがあるでしょうか??

ヒヤリハットの大きさは様々!発生する可能性がある事故7選

ヒヤリハットには、子供同士で起こすものからタイミングで発生するもの、服用することで発生するなど様々なことが原因となりうるものが多く存在する。

ここでは、発生しやすい事故、死亡事例を記載します。

転倒

子供の転倒

保育士さんたちが経験したヒヤリハットの中で、一番多かったのが転倒に関係することでした。転倒は、いつどこで起きてもおかしくない事故です。室内遊びをしているときでも、外遊びをしているときでも、転倒の危険がないかよく注意する必要があります。

例えば、仲良しの3人組が、手を繋いで歩いています。歩いているときにはヒヤっとすることはないかもしれませんが、どんどんとテンションが上ってみんなで走り始めました。そうすると、子どもたちの走るスピードが違うことによって、1人が転倒し、手を繋いでいるゆえに他の子どもも転倒に巻き込まれるということが起きるかもしれません。

子どもたちは転びそうになったからといって、とっさに手を放すことができません。それで、転倒に巻き込まれたときに、手をねじってしまったり、転倒した子の上に重なるようにして転倒したりなど、とても危険な状況が生じてしまうことがあります。

ある場合では小さなケガで済んだかもしれませんが、最悪の場合には骨折や脱臼、さらには顔面を強く強打するといった大きなケガにつながる可能性もあります。

それで、子どもたちには手をつないだまま走らないように教えたり、手をつないでいるときにはゆっくりと歩くこと、腕をひっぱらないことなどに注意喚起をしていきましょう。

衝突

Little boy and girl on a playground. Child playing outdoors in summer. Kids play on school yard. Happy kid in kindergarten or preschool. Children having fun at daycare play ground. Toddler on a swing.

保育園では、遊びに夢中になっている子どもたちが、子供同士、あるいは何かのものに衝突することがあります。例えば走っている子どもが遊具や木に衝突したり、ブランコにのっている子の近くで遊ぼうととしてブランコに衝突しそうになったりという、ヒヤリハットがあります。

廊下を曲がったときに、子供同士がぶつかったということもあります。夢中で走っているときなどに衝突すると、顔面を怪我したりと大きな事故にも至りかねません。

さらに、保育士自身が荷物を運んでいるときに、子どもたちが足に抱きついてきて、危うく転びそうになった、というヒヤリハットもあります。大人が子どもの上にもし転んでしまったり、荷物が子どもの頭などに落ちてしまったなんていったら、本当に危険です。

それで、衝突しやすい場所などを保育士すべてが把握するために、園内の地図に危険の印などを付けておくという対策をしているところもあるようです。

衝突しやすい遊具や家具にはクッション材などをつけておいたり、衝突しやすい場所での子どもたちの行動をよく見守り、注意喚起をするなどが必要でしょう。

保育士として、子どもたちがどこにいるか常に把握しやすいように、前髪をとめて視界を広く保つことや、服装も子どもたちの気配が感じやすいように厚いジャージなどを避けるなどの対策ができます。

遊具などでのケガ

cute happy girl, kid having fun on swings at playground

先程もありましたが、ブランコは事故が起こりやすい遊具の1つでもあります。ブランコをしている周りで遊んでぶつかりそうになることがよくあります。

さらに、ブランコに乗っているときに手を離してしまい、頭から落下したなんていうこともあります。最悪の場合、落下してケガをするだけでなく、その後に動いているブランコにさらに頭を強く打って大きなケガにつながります。打ちどころが悪かったら、どうなっていただろう・・・と本当にゾッとしますよね。

さらに、滑り台で滑ろうとする子どものフードを、後ろの子がひっぱり、危うく首が締まりそうになっていたというヒヤリハットもあります。

遊具は楽しいものですが、予想外の遊び方をしそうになったらすぐに注意し、危険を伝える必要があります。さらに、遊具はいつも点検して安全を確かめる、というのは当たり前のことですね。

他にも、ブランコが動く範囲では遊ばないように見守るなどの対策をすることができます。

さらに、壁にかけてあるバッグとか、カーテンなどの身の回りのものもケガの原因になることがあります。例えばバッグやカーテンで遊んでいて、体が絡まってしまっていたなどです。最悪の場合、窒息に至ることもあるかもしれません。

アレルギー

いろいろな食物アレルギーを持つ子どもたちがいます。アレルギーがある子どもに、その食材が入ったものを絶対に与えないように、最新の注意が必要です。

でも、中には臨時職員の保育士さんとの情報共有ができていなくて、おやつなどで小麦が入ったクッキーを小麦アレルギーの子どもにも渡しそうになっていた、というヒヤリハットがあったそうです。他の人が気づいて、子どもが食べることを防ぐ事ができたものの、もし他の保育士さんが気づかなかったら、本当に怖いことですよね。

食物アレルギーに関しては、調理師さん、教室に受け渡しをしてくれる人、配膳する人すべてが確実にチェックして、一人ひとりに食事を配膳する必要があります。複数人でチェックしてから与えるようにしたり、アレルギー対策食は、食器を変えて見た目で確認できるようにするなどの対策をしているところもあります。自分1人だけでなく、他の職員も含めて複数人で事前にチェックする習慣が大切のようですね。

他にも、代替食がそっくりにつくられていたため、隣の子どもが遊んで自分のものとアレルギー対応食を入れ替えてしまい、保育士がそのことに気づかずに呼吸困難がおきてしまった、というケースもあります。

自分の嫌いな食材をとなりの子のお皿に入れる子どもがいるかもしれません。もし、その子の隣がアレルギー持ちの子どもだったら、そしてお皿に入れたのがアレルギー食材だったら・・・と考えるとヒヤッとしますよね。

他にも、食後に子どもたちが遊んでいたら、牛乳アレルギーの子どもにアレルギーが発祥してしまったという事例もありました。なんと、牛乳が手についていた子どもと接触してしまったのです。少し触れただけでもそのようなことが起こり得るわけです。

それで、食物アレルギーを持つ子どもが座る位置や、食後の手洗いや口洗の習慣をつけること、食事のマナーを教えることなども対策として考慮することができます。

誤飲

誤飲

お昼やおやつの時間というのは、子どもたちが座ってくれているので、保育士もちょっと落ち着くことができる時間帯と思うかもしれませんが、子どもたちがどんどんと口に食べ物を運んでしまって、オエッとなっているときなども、ヒヤッとしますよね。

月齢の低いクラスではとくに、飲み込みの力だまだ弱いので、注意深く見守ってあげる必要があります。大きめに切られている食べ物を、口にいれたけど噛み切れずに喉につまらせて、苦しんでいたということもあるようです。

大きめに切られている食べ物にも注意する必要がありますし、子どもたちは早く食べたいと急かすかもしれませんが、口に食べ物を入れるスピードにも注意してあげる必要がありますね。

息ができなくなる、というのは特に注意しなくてはいけないヒヤリハットです。喉につまらせやすい食品はすりつぶしたり、必ず保育士がそばで子どもに食べさせる、子どもの担当をしっかりと決めて、噛む力や飲み込む力を把握し、情報を共有するなどの対策をしましょう。

小さいおもちゃなどを口に入れようとしているのを見た場合にも、そのおもちゃの危険について感じたヒヤリハットの情報を共有するのはとても大切なことです。

実際にそうしなかったために起きた死亡事故もあります。子どもがおもちゃを口に入れたのを発見した保育士が、その行動を止めましたが、他の保育士には情報を共有しませんでした。そうしたら、別の子どもが同じおもちゃを口に入れてしまって、その子は窒息死してしまいました。

このように、小さなことでもヒヤリハット情報を共有することが、子どもの命を守るためにとても重要なことであることがわかりますね。

プールでのヒヤリハット

子どもたちも大好きなプール。でもヒヤリハットの多い現場でもあります。以前にも、プールで遊んでいた4歳の女の子は、保育士がたったの30秒〜1分目を離した間になくなりました。

子どもたちにとって、10cmの水でも溺れる危険性があります。子どもは顔に水がついたとき、例えばそれがとても浅い水だとしてもパニックになってしまいます。

プールで走って転倒するなどのケガもあります。

とにかく、子ども全員に目が行き届く人数の保育士を配置してプール遊びをすること、危険シュミレーションをすることなどが必要です。そして、子どもから少しでも目を離すことがないように、かたづけは子どもがプールから完全にあがったときに行うようにしましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)に注意

SIDS Sudden Infant Death Syndrome written in notebook on white table

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、元気だった赤ちゃんがと突然眠っている間に死亡する病気です。こちらを窒息事故と混同していることがありますが、SIDSは病気です。

保育所でも、お昼寝などをさせていて、おこしてみたら息をしていなかったという事例が起きています。SIDSは詳しくはまだ解明されていませんが、睡眠で無呼吸になったまま死に至るのです。

ある保育士さんが経験したヒヤリハットでは、0歳の子どもが朝から体調が悪そうで、いつもと違う様子だったようです。それでおひるねのときにその子のことが気になったそばについていたところ、呼吸がおかしく、痙攣も起き、目の動きも変化が見られたため、すぐに救急車を呼んだそうです。

発見が遅ければ命を落としていたかもしれません。朝から様子をよく観察し、見守りを徹底していたことが重大な結果を避けることにつながりましたね。

窒息事故も、SIDSも赤ちゃんをうつ伏せの状態で眠らせることにより引き起こされることがあります。さらに、厚着をしたまま寝かせたり、やわらかい布団の上で寝ることが原因になることがあります。

午睡の時間には定期的に呼吸のチェックをすることや、子どもの様子の変化を見逃さないこと、保育士の間でも既往症の把握を徹底することで防ぎましょう。

ヒヤリハットが多い保育士ほど事故は防げる!

Teacher Working with Children in Preschool Classroom

見てきたように、保育園での活動の中には、いろいろなヒヤリハットが存在しています。きっと、保育士として働いている方なら、なんどもヒヤリハットを経験したことでしょう。

ヒヤリハットを報告することって、少し気後れすることがあるかもしれません。ヒヤリハット=事故と捉えていたり、自分の注意不足だと思うと、自分を責めてしまってなかなか報告できないかもしれません。

でも、実際ヒヤリハットに気づける保育士こそ、事故を未然に防げる保育士なんです。子どもたちのどうゆう行動が事故につながるのか、危険につながりそうなちょっとしたことにも気づけることが、大きな事故を防ぐことなのです。

実際、新人の保育士さんは、経験があまりないのでヒヤリハットに気づきにくいものです。それで、ヒヤリハットに気づいたなら、その情報を共有することこそ、保育園全体として子どもたちの安全を守ることに繋がります。

「ヒヤッとしたけど、大丈夫でよかった・・・」というように、そのときには大事に至らなかったときにも、「もし少しでもタイミングが悪かったりしたら」とか、「最悪な場合、こうゆう事故が起きる可能性があった」という、危険を予測できる力を養っていくならば、油断してしまわずに済みます。

そして、ヒヤリハット事例の情報をみんなが共有する事によって、自分では気づかなかった部分でも注意する必要性を知ることができますので、お互いにヒヤリハットを発信していきましょう!

ヒヤリハット報告書の書き方

中には、ヒヤリハットの内容を報告するためのシステムを実施している園もあります。ヒヤリハット報告書を記入する目的は、そのヒヤリハットの再発を防止することにあります。そのようにして、大きな事故やケガを防ぐのです。

それで、ヒヤリハットの事例について、できるだけ他の人に詳しく伝える必要があります。

ヒヤリハットの報告書をかくためのポイントは、

①いつ(When) ②どこで(Where) ③だれが(Who) ④何を(What) ⑤なぜ(Why) ⑥どのように(How)

つまり「5W1H」を明確に含めることです。ここに、⑦誰に対して(Whom)を加えることもできます。

このように、可能な限り具体的に伝えられるように、ときには図を取り入れたり、数字を明確にしたりすることもできます。

そして大事なのは、そこから今度はどうすべきなのかを分析することです。どんな行動や状況がヒヤリハットを生んだのか、どうすべきだったのか、どうしたら望ましい結果を得られるのか、ということも明確にすることです。

このようにして、子どもたちが安全に毎日楽しく保育園生活を遅れるように、環境を整えていきましょう。保育士さんの感じたヒヤリハットは大事な子どもたちの命を守るための大切な要素です。そのときは何事も無くても、今後同じヒヤリハットが発生しないようにみんなで情報共有と対策を徹底することで、大きな事故を防ぎましょう。

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