保育士がリストラされるとき。解雇されるかもしれない原因4つ!

保育士がリストラされるとき。解雇されるかもしれない原因4つ!

保育士不足、待機児童についてよく話題になりますよね。保育士がもっと必要とされていて、保育士の転職は売り手市場だなんてことも言われています。リストラなんてあるのでしょうか?今回は保育士とリストラについて考えてみたいと思います!

保育士とリストラ

保育士とリストラ

保育士不足、待機児童についてよく話題になりますよね。保育士がもっと必要とされていて、保育士の転職は売り手市場だなんてことも言われています。つまりは、保育士としての求人はいっぱいあるから、リストラなどとは無縁の職場だと思いがちです。

しかし、現実はちょっと違います。じつは、毎年リストラを経験している保育士たちがいます。この”リストラ”っていう言葉、ちょっと怖いと思いませんか?

今まで、リストラとは全く無縁の人たちもいるかもしれませんが、リストラがかなり身近な環境で働く保育士もいるのです。

では、保育士がリストラされる理由、原因というのはどこにあるのでしょうか?そうゆうことが起きた場合、どのように対処できるのでしょうか?

今回は、そんな保育士のリストラ事情についてご紹介したいと思います。

保育士のリストラって本当にあるの!?

みなさんは、保育士のリストラについて聞いたことがありますか?保育士不足ということがよくニュースなどでも取り上げられ、潜在保育士が復職できるような環境も整える、という話なんかもよく聞きます。

そんな話を聞くと、とにかく保育士というのは不足していて、人材が必要とされている職場なんだ、という印象を受けますよね。それで、”リストラ”とは、あまり関係のない職種のように感じることもあると思います。

リストラって、不景気なこの時代に経営が上手くいかなくなってしまった企業などが、社員をキルということでよく耳にする話だと思いますよね? リストラ、ということはつまり、クビ、ということなので、”保育士が足りません”と叫ばれている保育士業界では、縁のないことを思われガチなのです。

しかし、保育士は国家資格を持った仕事だし、人手不足ということで安心してばかりではないようなのです!現実問題、毎年のように保育士たちがリストラの恐怖を感じていて、実際にリストラされている方もいます。

保育士が不足しているのに、リストラされるってどうゆうこと!?って思う方もいるかもしれませんね。

長時間労働で、お給料だって高くない、ただでさえ大変な仕事なのに、一生懸命に働いてきた職場から結局クビを言い渡されるなんて考えると、ちょっとゾッとしますね。

では、どんな理由、あるいは原因でリストラが行われているのでしょうか?どうしたら、そうゆう悲惨な状況に対処できるのでしょうか?

保育士業界のちょっと裏の一面をご紹介しましょう。

地方で起こる少子化問題

都市部では、保育園に入りたいけど入れない、という待機児童と呼ばれる子どもたちがたくさんいて、そのことがよく話題になります。子どもを保育園に預けて職場復帰をしたいと思っている親たちも、それができずに困っているという話もよく聞きます。

しかし、全国どこでもそのようなことが起きているかというと、実は違います。というよりも、逆のことも起きているのです。逆に、子どもが少なくなってしまい、保育士が解雇されるという現実です。

つまり、都会の保育園では待機児童がたくさんいて、保育士不足が嘆かれている一方、地方のとくに田舎の保育園では逆に子どもたちが少なくなっているのです。これが、少子化問題です。

実際、田舎の保育園で働いていた保育士の方の中には、年々、入園者が少なくなっていく様子を見ている人たちもいます。今までよりも10人、20人と徐々に毎年入園してくる子どもたちが少なくなるのです。

このような小さな保育園というのは、一人ひとりの子どもたちと保育士との距離が近くなるし、保護者との関係も近くて、より信頼関係が築きやすい環境となります。それで、保育士としても子どもたち一人ひとりをしっかりと保育して、より手の行き届いた環境のもとで預かることができるので、うれしいと感じることでしょう。

保護者としても、自分の子どもに注意をよく払ってくれて、手厚く保育してくれるとしたら、これ以上うれしいことはないでしょう。

それで、マンモス幼稚園のように、子どもたちの数がすごく多い、というところよりも、小さい幼稚園に入園させたいと思う保護者もいるでしょう。

なので、少子化問題は保育だけを見ると、それほど悪いことでもないのです。というよりは、保護者や子どもたち、さらに保育士にとっては、イイコトと思える点もあるでしょう。

しかし、この少子化問題は経営の面から考えると、良いこととは言えないのです。

少子化問題から起きる経営上の問題

入園する子どもたちが少なくなる、ということが、保育園側つまり経営者側から見るとどうゆうことかを考えてみてください。つまり、保育園側としては収入が少なくなる、ということです。

収入が減ってしまった保育園は、経営を成り立たせるためにどうする必要があるでしょうか?簡単なことです。保育士の数を減らせばいいのです。

というのも、保育園の収入の80%が人件費だそうです。この人件費が85%にまでなっている場合、人件費過多と言われて、成り立ちません。逆に人件費が70%を下回っているとすると、雇用環境劣悪と言われていて、それも問題となります。

ということで、保育園側として収入が減ってしまうとしたなら、それと同時に何を削るかというと、人件費なのです。それで、保育士をクビにする、つまり保育士のリストラということが起こります。

じつは、これ地方ではけっこうよくあることなんです。

保育士を何人雇うか、ということは、法律で子ども〇人に当たり保育士〇人が必要、ということが決まっていますので、それをもとに決めています。例えば、0歳児の子どもを預かる場合、0歳児3人に対して、保育士1人が必要となります。これは、子どもの年齢に応じて保育士の必要人数というのが違って、1,2歳の子どもなら保育士1人で6人の子どもを見ることができ、3歳児なら保育士1人で20人、4,5歳ならば保育士1人で30人もの子どもを預かることができるのです。

それで、園児の人数に合わせて保育士の数というのが決まっているのですから、それをもとに保育園側は必要人数の保育士を雇うことになります。

ということで、入園者が減れば必要な保育士の数も少なくなる、ということで、今まで雇用していた人も、次の年の入園者の数が前の年の園児の数を下回るということで、リストラされる可能性があるわけです。

実際、地方で働いていた保育士たちの中には、自分または同僚が年度末の契約更新の時期に、リストラを言い渡されたという経験をしています。保育園側としても、リストラを言い渡すというのは辛いもののようで、いつもは厳しい園長なども、すごく申し訳なさそうにリストラの事実を言い渡していたそうです。

子どもの少子化問題によって、保育士も職を失うという現実があるわけですね。それで、少子化問題を抱えている地方では、保育士も来年は自分も解雇されるのかも・・・という不安を抱えながら働いている、ということもあります。

都市部での、保育士不足の裏では、このような子ども少子化による保育士の解雇も珍しいことではないということを覚えておきたいと思います。そうすると、雇ってもらっている、仕事がある、ということのありがたさを感じることができますね。

幼保一元化がリストラを生む

待機児童の解消や少子化対策ということで、幼保一元化という動きがあったことを皆さんもご存知だと思います。幼保一元化というのは、幼稚園と保育園を一体化させよう、という政策のことです。

そもそも、幼稚園と保育園というのは何が違うのかというと、目的や保育時間が違いますし、そもそも幼稚園は文部科学省の管轄で、保育園は厚生労働省の管轄で、全然違うのです。

保育園は、児童福祉施設として0歳~小学校就学前の子どもを預かることができます。保育時間は原則として8時間~となっていて、保育日数にも規定がありません。

幼稚園が休みの日でも、保育園はやっていることが多く、保育士の資格を持つ人が働いています。

一方で、幼稚園というのは、学校教育法に基づき、学校教育施設としての役割があります。それで、対象となっているのは満3歳~小学校就学前の子どもたちです。

保育時間も標準4時間以上となっていて、短い時間となりますし、保育日数にも39週以上という規定があり、幼稚園では、幼稚園経論という免許を持つ人が働いています。

このように、保育園も幼稚園も小さな子どもを預かる施設ということで、似ているように思われていますけど、実は目的や管轄する役所も違うということで、それぞれの問題を抱えていました。そのような、目的や機能が異なる二つの施設の一体化を図ることによって、この両者の問題を解決していこう、というのが幼保一元化という取り組みということになります。

それで、このような法律の改正により、「認定こども園」とか、「幼保園」という施設が生まれました。これらの施設は、保育園と幼稚園の二つの施設が融合した総合型施設ということができます。そこで、働いている職員は保育士と幼稚園経論の2つの資格を持っている人、ということになります。

この総合型施設では、幼稚園としての一面と保育園としての一面を持っていて、0歳で保育園に入園し3歳まではそこで過ごし、その後同じ施設の幼稚園に通うということができるようになりました。これによって、幼稚園でも延長保育ができるようになったり、3歳未満の子どもを受け入れることができるようになりました。

保育園は、長時間子どもを預けられるという一方で、幼稚園のような教育は行われていませんでした。逆に、幼稚園では幼児教育は行われていても、長時間子どもを預かってもらえないということで、両方にメリット・デメリットがあったのです。

最近では、共働きの夫婦が増えていて、夜の遅い時間まで子どもを預けたいという保護者たちは、保育園に子どもを預けるようになり、保育園はどこも定員オーバーということも起きていて、一方で幼稚園は定員割れという問題が出ていたので、この保育一元化というのは、両者の問題を解決し、さらに子どもたちに平等の教育や保育を与えられる場として、メリットが強調されていました。

しかし、この保育一元化にも様々なデメリットや問題もあります。今回は、そのことについては詳しく取り上げませんが、今まで細々と経営を続けていた園にとって、近くに認定こども園ができたことによって、大きな損失が生まれることになりました。

少子化の進んでいる地域、街に、たくさんの子どもを預かれる認定こども園が設立されることとなった時、新たに入園する子どもがそちらに流れてしまい、結局、今まで細々と経営を続けていた保育園の入園者が急激に減ってしまったのです。

もちろん、その結果そこで働いてきた保育士たちは、次々とリストラされることとなります。

認定こども園などの総合型施設は、人件費を大幅に減らすことができる一方で、幼稚園保育園という2つの園で働ける資格を持つ人しか就職できない、ということや、機能や目的の異なる施設の一体化に伴う様々な問題が起きていて、まだまだこれから問題改善のための時間が必要とされている段階なのです。

それにしても、幼稚園と保育園という両方の一面を持つ複合施設ということで、メリットもある一方で、小さな幼稚園で一生懸命に保育士として働いてきた人たちが解雇されている、ということは、しょうがない現実だとしても少し寂しい気もしますね。

じつは一番多い!?不当な解雇

これまで見てきたように、地方でよくある少子化問題、それに伴う保育園側の経営問題、そして幼保一元化による小さな保育園の経営破綻、などの問題は、もうしょうがないと言うしかないような問題ですよね。新たな転職先を探すほかないでしょう。

しかし、実際リストラの一番多い理由には、不当解雇という問題があるのです。不当解雇、これってどうゆうことなのでしょうか??

例えば、園長が「あなたのこと気に入らないから辞めて」という場合などです。もちろん、このままストレートにこの理由で解雇を告げられることはないと思います。

しかし、実際にこのような園長から嫌われてしまった、主任から嫌われてしまった、ということが原因で、いくら仕事ができても、子どもや保護者から人気があっても、一方的に解雇されてしまうことがあるのです。

その場合、「あなたはこの仕事に向いていない」とか「職場の規律を乱す」ということで解雇されることがあります。

ある保育士さんは、10年間一生懸命に勤めていた園から不当解雇されたようです。その人は主任から嫌われていて、理不尽なクレームをつけられたり、連絡事項がちゃんと回ってこなくて困ったり、とても辛い状況の中でもがんばっていたのですが、突然、別の人を雇いたいから辞めるようにと求められたそうです。それも、クビにするのでは可哀そうだから、という理由で自主退社を迫られたそうです。

悲しいけど、このような不当なリストラがけっこうあるのです。

他にも、保護者からのクレームがきている、という理由だったり、ミスが多すぎるということで、一方的に解雇されてしまうこともあるようです。保育園という場所は、子どもの命を預かる場所なので、小さなミスも子どもの事故などにつながることがあります。それで、ミスが繰り返されたときには、クビを通告されるのはしょうがないことかもしれません。

しかし、理不尽な理由で、あるいは同僚や上司から嫌われて解雇されるという場合、それは不当解雇に当たることがあります。現実問題、保育士の職場というのは女性が多く、そして閉鎖的な環境となります。それで、人間関係のトラブルというものが非常に多く、それが原因でリストラに追い込まれることもあるのです。

では、その場合にはなすすべがないのでしょうか?

不当解雇されたときの対処法

不当解雇されたときに、相談できる場所があります。例えば、保育労働相談というところでは、専門の相談員が悩みを無料で切家くれて、労働法に基づきいろいろなアドバイスをしてくれます。そして、今の状況を改善するためのサポートをしています。

さらに、弁護士に相談するという手段もあります。不当解雇に対して闘おうとすると、法律的なことが関係してくるので、弁護士に相談する必要が出てくると思います。無料で相談することができるところも多いので、もし闘う意志があるのならそのような行動もとれるでしょう。

しかし、その場合多大の労力や時間やお金がかかる場合もあり、心身共に疲れてしまうこともあります。そして、考えたいのは、本当にその職場に戻りたいかという点でしょう。理不尽な理由でリストラされた所に、法的に対応して解雇を解消させて戻る、という価値があるのか、ということです。

すごく悔しい、悲しい、辛い経験だと思いますが、解雇をきっかけに、そのようなヒドイ職場をキレイさっぱりあとにして、新しい職場に転職し、新しいスタートを切るという選択をする人も少なくありません。

辛い、悲しい現実ではありますが、そのような不当解雇というものが無くなって、風通しの良い職場環境が生まれること、もっと一人ひとりの保育士がやりがいと安心感を持って働ける職場環境の実現を願いますね。

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