保育士になりたいと思ったら知っておきたいこと?保育のお仕事とは?

保育士になりたいと思ったら知っておきたいこと?保育のお仕事とは?

「保育士」というと子供のお世話を、給料をもらって行うというイメージがあるかもしれません。実際には子供の成長をサポートするために広範囲の指導・養護などを行い、保護者に対して育児のサポートをしたり、担う役割はとても重要です。今回は保育士になりたいと思ったら、知っておきたいことをまとめました!

保育のお仕事とは。

保育士になりたいとおもったら

「保育士」というと子供のお世話を、給料をもらって行うというイメージがあるかもしれません。しかし、実際には子供と単に遊ぶということにとどまらず、食事やおやつを取ることやお昼寝をさせるなど「生活」を規則正しく小さい時から学ばせることを身に着けさせます。

「養護」という点でいえば、保育士は子供たちの感情の安定に気を配り、排せつ、衣服の着替えなどを教え、そうしたことを家でも行えるように訓練しサポートを行います。こうしたことを日々教えることによって、年齢に合わせて自分たちでも行えるようにしていきます。それによって子供たちが、心と体が健康に育つことを助けるのです。

保育士としての他の重要な役割は、保護者との円滑なコミュニケーションを通して、保護者に対する支援を行い、育児に対して不安や悩みを抱えている保護者とは特に密接にかかわり、相談などを行います。それにより、保護者が子供たちについて本来保護者が最も子供たちにとって大切な存在であることを気づかせます。

時に虐待や育児放棄などが観察される場合も、残念ながら保育士が働く現場では観察される場合があります。そういう時には、保育士がいち早く児童相談所や警察などと連携して、対処していく子供の身体や命を守る務めもあります。

保育士の数は全然足りていない

2017年4月の時点では保育所を利用している子供の数が250万人を超えています。しかしながら、保育所に入れさせたいと願っていても入れない子供、いわゆる待機児童が都市部を中心に約26,000人いると言われています。これは、保育所が足りていないと同時に、保育士も足りていないことを意味しています。

また、長年保育士をしていなかった、もしくは資格は持っているけど一度も保育士として働いたことが無いという方も今はその資格を活かしやすいチャンスです。とりわけ、自分の子供を育ててきた女性にとっては、出産や子育ての経験はとりわけ保育士としての仕事でも役立ちます。

特に最近は子供を預ける保護者の働く時間帯も多様化しています。それで、夜間保育も最近は増えています。そうなると、どうしても必要とされるのが、男性保育士です。防犯の意味でも男性にも保育士としての機会が今は以前より開かれていると言えます。

保育士になるためには

保育士は国家資格です。毎年、春と秋に試験が行われます。後期の試験は地域限定で試験を行う地域がありますが、詳細は、一般社団法人全国保育士養成協議会のホームページを確認することをおすすめします。

受験資格

受験するためには受験資格を満たしている必要がありますが、下記のいずれかの条件を見たいしていれば受験することができます。

・大学に2年以上在学して62単位以上修得した方(見込含む)

・短期大学・高等専門学校・専修学校専門課程(学校教育法で認可されている、修業年限2年以上もの。認可の有無については各学校にお問合せください)の卒業者(見込含む)

・平成3年3月31日までの高校卒業者

・平成8年3月31日までの高校保育科卒業者

・上記(3)(4)以外の方で高校卒業後、児童福祉施設等で2年以上の勤務で、かつ総勤務時間数で2,880時間以上、児童の保護に従事した経験のある方

・児童福祉施設等で5年以上の勤務で、かつ総勤務時間数で7,200時間以上、児童の保護に従事した経験のある方

これ以外にも、細かい規定があります。受験する前には必ず一般社団法人 全国保育士養成協議会 保育士試験事務センターに確認してから申し込むと良いでしょう。

試験形式

試験は筆記試験と実技試験の二つに分かれています。

筆記試験は、(1)保育の心理学(2)保育原理(3)児童家庭福祉(4)社会福祉(5)教育原理(6)社会的養護(7)子どもの保健(8)子どもの食と栄養(9)保育実習理論で構成されています。

実技試験は、(1)音楽表現に関する技術(2)造形表現に関する技術(3)言語表現に関する技術の3分野から、受験者が希望する2分野を選択することができます。

これについては、幼稚園教諭免許を有する者については、「保育の心理学」(筆記試験)、「教育原理」(筆記試験)、「実技試験」が免除となります。

試験はどれくらいの点が取れれば、合格できるのでしょうか。1科目60%以上の点数が取れれば合格することができます。つまり、競争率を気にする必要がありません。一般的に大学受験では、合格人数が決まっているため、受験者数が多いとその分合格するのに必要な点数が上がりますが、保育士受験にはそれがありません。きちんと勉強して、基本をしっかり押さえていればきちんと合格することができるのです。

一科目は一度合格すると、その合格した状態が3年間続きます。つまり、一気に全科目の合格を目指しても良いのですが、3年計画で少ない科目を確実に合格することも可能なのです。

筆記試験の場合、試験はマークシートから選ぶ択一式になります。きちんと勉強していれば、正確な答えを選ぶだけなので合格しやすいと言えます。

実技試験は、音楽表現、造形表現、言語表現の3分野から2分野を選んで受験します。これも、受験者の得意分野を自分で考えて選択できるので、自信がある分野で挑戦することができます。

受験料

受験料は12,905円になります。これは、受験手数料12,700円に受験の手引き郵送料が205円かかるため、その合計金額になります。

保育士・保育現場の大変なところ

先ほども述べた「待機児童」の問題ですが、どうして保育士はいつも足りないのでしょうか。

あるアンケート結果によると、保育士採用が難しい理由として以下の理由が挙げられています。

・給料の安さ ・残業など勤務時間の長さ ・人間関係の難しさ ・保護者対応の大変さ

とあり、給与面以外の労働環境にも、難しさや課題を感じていることがわかります。

給料の安さ

一つは過酷な職場環境とそれに見合った賃金が払われていない、という点が言えます。保育士に限らないことですが、どんな仕事でも良い面と悪い面があります。ただ、仕事で大変なことがあっても、それに対しての見返り、つまり報酬や快適な職場環境でしっかりとリターンがあれば、耐えられる部分はあるかもしれません。

給料面では、職場にもよりますが、中には初任給が手取り12万円というところがあります。これでは、一人暮らしの方であればほとんど生活費だけで終わってしまいます。休日に旅行に行くというのも厳しくなってきます。せっかく頑張って働いているのに、余暇を楽しく過ごすためのお金が得られないのであれば、保育士の仕事を続けていく動機も無くなってしまいます。

平成28年賃金構造基本統計調査では、私立保育園や児童福祉施設に勤務する女性保育士の平均月額給与は221,900円と約23万円です。そして、給与所得者の平均年齢は36.3歳です。後述する公務員保育士とは平均年齢が低いですが、それでも私立の場合はまだ公立保育園に比べて低いと言わざるを得ません。

また時給で働いている保育士も多くいますが、最も多い賃金帯は時給900~1000円となっています。もちろん、どの仕事も大変だという前提はありますが、国家資格を取るために費やしてきた時間や費用を考えると、それに見合っている金額といえるのかどうかと言わざるを得ません。

他の職種と比べても平均して低いことから、待遇面での不満を感じるのはもっともなことと言えます。では、どれくらいの給与をもらえれば満足できると考えている保育士の方が多いのでしょうか。

月給制の方であれば、25~27万円くらいは欲しいという意見が多いようです。また時給制の方であれば、1500~1600円が一番多いという結果です。もちろん、これは希望なので多ければ多いほど良いのですが、国の処遇改善では、まだの金額にも届いていないというのが現状です。

ここで考えておきたいのは、上記の場合は私立保育園や幼稚園などの場合です。つまり私立があれば公立の保育園や幼稚園が存在するということです。公立保育士の場合ですが、一般行政職になるので自治体の一般行政職員の給料と同じになります。一例を考えてみましょう。

国全体で一般行政職の平均給料は月額331,816円になります。高いとみるか、低いとみるかは人それぞれかもしれませんが、私立保育園や幼稚園で働いている保育士の方から見れば、高いと感じる方が多いかもしれません。ただ、この平均給料ですが、同時にこの額を計算するにあたって給与所得者の平均年齢は43.6歳です。

公務員であれば基本的に勤務年数が増えるにしたがって、きちんと昇給していきます。また、産休や育休もきちんと取れるため、離職率が低いと言えます。一般的に離職が高く、給与面で不満が出やすいのは私立の方です。

また、公務員保育士の場合、臨時職員採用枠があります。公務員と言っても非正規雇用になるため、給与体系も時給もしくは日給になります。例えば、東京都千代田区の場合ですが、月20日間土曜勤務ありで、7:30~20:30のうち休憩1時間を含んだ6時間45分の勤務で、日額7,400円となっています。 同時間帯で3時間だけの勤務もあり、こちらは時給制です。この場合時給は1,343円もしくは1,434円で後者は早番・遅番勤務をした場合です。

福利厚生面ではどうでしょうか。公務員保育士の場合は共済年金で、私立保育園の場合は基礎年金と厚生年金になります。共済年金の場合、退職共済年金があるため、老後も安定した年金がもらえる利点があります。また、有給休暇の取得率に関してはどうでしょうか。これも現場によって違いはありますが、私立保育園の方が、産休や育休が取れないという方がいます。結局、そのためか離職率も高く、平均年齢も低くなってしまうようです。

勤務時間の長さ

給与面以外での保育士不足の一員は勤務時間が長いという理由です。では、どれくらいの時間を通常保育士さんは勤務に充てているのでしょうか。

最も多い勤務時間は10~11時間でした。実働10~11時間というのは、通常8時間勤務として毎日2,3時間は残業していることになります。これは、そう望んで働くのとそうではないのとでは、勤務時間の長さに対する感覚は変わってきます。

では、どれくらいの勤務時間であれば良いと考えておられる方が多いのでしょうか。希望する勤務時間の長さの理想は8,9時間と考えておられる方が多いようです。実際朝8時出勤として、11時間働くと帰宅するのは午後7時です。それから、買い物をし、家事をするとなるとクタクタになってしまいますね。

特に子供を育てながら保育士をする方にとっては、かなりの負担を強いることになります。これも保育士の数を増やし、給料を上げていくことで解決していいかなければならないと言えます。

とりわけ男性保育士にとっては、給料の低さは直接家族を持つことや子供を養っていくことに関係します。結婚したらその安い給料で家族を養うというのは、現実的に難しくなってきます。そうなると、より高い給料がもらえる職場に、求人が不足している今ですから、簡単に転職してしまい保育士不足にますます拍車がかかる状況になってしまうのです。

もちろん、保育士になるわけですから、子供が好き、子供と遊ぶのが好きという方は多いでしょう。しかし、それだけで実際に現場では子供以外のことが関わってきます。例えば、保護者や他の先生たちとの円滑なコミュニケーションです。また、事務作業などにも追われることがあります。

特に保育士は基本的に女性が多い職場です。そうなると、何か力仕事や男性にお願いできればという仕事も女性の職員たちで行うことが多くなります。また、小学生になる前の子供たちですから、何かと具合を悪くしたり、また園児たちとのトラブルなどを起こしたりと、それをケアしていく精神的な強さも求められます。

男性とは反対に、女性は妊娠や出産で仕事ができない時期があります。その後、復職することもできるのですが、子供を育てながらまた過酷な現場に戻るということをためらってしまうことに理由があるとも言えます。それに見合った給料が払われれば、それでも戻りたいという資格を持っている母親保育士は多くいることでしょう。

保育士になりたいというあこがれを持って、資格を取り現場に出ていくのは普通ですが、その過酷な現場とのギャップに心が折れてしまい、体調を崩してしまうということもあります。

特に保育士にかかる負担やストレスは職場で預かっている園児の数と職員の数にかなりの程度左右されます。ここで大規模な保育園と小規模な保育園の違いについて理解しておくと良いでしょう。

大規模園

例えば園児が100名を超えてくる場合を指します。100名にもなりますと、大体5クラスを超えてきます。クラスが多いと保護者の数も増えます。クラスを持っていれば、クラス以外の保護者と全く関わり持たなくてよいというわけではありません。

職員も増えますし、数が増えるほど人間関係でストレスや注意を払うことも多くなっていきます。もちろん、これはそれぞれの職員さんがとても優秀で、人間関係も円滑に行われていれば、未経験の保育士さんにとっては大きな助けとなってくれるはずです。

大規模園だと、多くの園児を収容する園舎や遊び場となる庭も広くなってきます。そうなると、イベントの数も多くなり、その内容もより幅を持たせることができます。未経験の保育士さんの中には、保育に関して経験はあまりないけど、子供を楽しませることには自信があり、イベントを企画したりすることは大好きな方もおられるでしょう。そういう時には、保育士さんが持っている独自性を活かせます。

一方で、イベントよりもより一人一人園児とのコミュニケーションを計っていきたいという方には大規模園でのイベントは時に負担となってしまいます。イベントの準備に多くの時間を取られて、保護者とのコミュニケーションを取る時間が減り、もしくは自分自身の余暇も削られてしまう可能性もあります。

そして、多くの園児を同じ時間でまとめる必要があるため、決まり事が増え、書類が多くなります。伝えることが多いと、受け取る側も単に口頭では覚えられないので、メールのやり取りも増えていきます。

これらのことも含めて処理をしていくのも楽しい仕事の内と捉えられれば、多くの園児と関わっていけるので、忙しくても充実した日々を送ることができます。

小規模園

もちろん大規模園と反対になるわけですが、通常少ない職員しかいないので、コミュニケーションも円滑に行いやすく、その場で臨機応変に対応できるのがメリットです。職員の数が少ないとコミュニケーションが円滑なりやすい分、それぞれの個性もはっきりと分かります。

その分、人間関係が良い職場であればそれはとても良くなりますが、その逆であればそこからのストレスは当然大きくなります。それぞれの職員と関わっていく時間が増えるからです。それで、最初のうちは職員との良い人間関係を作るためにとりわけ努力した方が良いでしょう。

小規模園はもちろん園舎が小さく、庭が全くないところもあります。これだと、園児が気持ちよく遊べないのではないか、と感じるかもしれませんが、実際はそうでもありません。普通は園児を外に連れ出して散歩したり、近くの公園で遊ばせたりすることもできます。そういう時には保護者の方も来てもらって、一緒に遊んでもらうこともできるでしょう。

イベントも少なくなります。そうなると、時々盛大に盛り上がるということはあまりないかもしれませんが、その分いつも園児たちと関われる時間も増えるので、ゆったりと仕事を行い楽しむことができます。

そして未経験であれば、たくさん先輩の保育士さんたちから教わる必要があるでしょう。そのような時でも職員や園児が少ない分、相談や質問がしやすい状況と言えます。そうすることで、経験を早く積んでいくことができるのです。

また、園児たちの数が少ない分、より一人一人の園児とよく知り合うことができ、職員全員で把握しながらお世話ができるメリットがあります。また、保護者とのコミュニケーションも円滑に行きやすいということも言えるでしょう。

園児が少ないから仕事量が減るということではない分、未経験でも保育士さんが持っている力を十分に引き出すことができ、むしろそれは周りの職員の人にも早く知ってもらうことができます。そうすることで、経験が無くてもすぐに即戦力として大きな働きをすることができるのです。

大規模園がおすすめの方の特徴

・イベントを盛大になりたい。

・多くの職員との人間関係をうまくこなせる、または多少のことは気にしない

・書類や決まり事が多い方が楽だと感じる

・大きい声を出すことも問題が無い

・忙しくてもテキパキと仕事をこなせる

・自分の意見をはっきり言える

小規模園がおすすめの方の特徴

・イベントよりも、一人一人の園児と向き合う方が大事だと思っている

・少ない職員との間の人間関係を大事にしたい

・その場で臨機応変に物事を対応行く方が得意

・時間をきちんととって、園児や保護者とのコミュニケーションを計りたい

・自分の意見を言いつつも、周りとの調和を図るのも得意

大規模園と小規模園それぞれにメリットがあります。保育士さんが自分の性格をよく見極めたうえで、働きやすい場所を選ぶのが良いと言えます。

それでも楽しいと感じる保育の楽しさ

保育士としての職場環境の過酷さを述べてきましたが、これはあえてそれを覚悟して臨むのであれば、意外と楽しいことも多くなるということもあり、あえて記述しました。

保育士さんの意見を聞くと、もちろん大変なことはあるものの、保育の楽しさ・やりがいを感じている人も多いのは事実です。例えば、どのような時に楽しさ・やりがいを感じているのでしょうか。

・子供の成長を感じる

・子供と信頼関係を築けた

・保護者から「ありがとう」と感謝されるとき

・行事やイベントから子供や保護者が楽しんでいるのを見たとき

・自分が担任している園児やクラスがまとまってきたとき

・子供たちが自分の考えとは思ってもみなかった反応や行動をするとき

・思っていた通りにことが運んで、子供たちにそれが伝わったとき

・同僚や園長にほめられたとき

・保護者から相談を受け、信頼されていると感じるとき

・子供たちが自分の指導に従って、うまくできたとき

これらを見ると人間関係、園児や保護者との良い関係が最も保育の楽しさややりがいに直結していることが分かります。やはり保育士の方も人間ですから、子供をほめるだけでなく、自分たちも同僚や先輩、園長から褒められることによって、やる気につながり、仕事が楽しくなっていることが分かります。

保育士同士が他の同僚の良いところを見つけ、それをほめていくことで保育士の離職を少なくできることに大きく貢献すると言えます。

保育士をやっている中で、やはり一番楽しいことは、子供の笑顔を毎日みられるということです。誰だって他人の笑顔は見たいものです。子供の笑顔は純粋にその気持ちを表すので、それを日々見られる保育士はとても幸せと言えます。

また、子供を預かる職場なので、他の保育園の先生など同僚の方も子供を育てながら働いている保育士に対して、状況や気持ちを理解している方が多いようです。もちろん、いろいろな職場がありますが、そのような良い環境で働けるというのも、子供をいつもそばで預かっている現場ならではのメリットと言えるでしょう。

保育士専門の就職サイトを活用しよう

保育士と言っても、教育方針など様々あり、自分が一番働きやすいところを探すために現在は多くの保育士専門就業サイトがあります。ぜひそれらのサイトから、最適な職場を探すお手伝いをしてもらいましょう。そうすることで、より時間を効率的に使いながら、就職、転職ができるのです。

この記事が気に入ったらシェア
おすすめ記事
関連記事