保育士さんが考える子どもを正しく叱る方法!!

保育士さんが考える子どもを正しく叱る方法!!

子供の行動に対して、急いでいる時や忙しい時などはイライラしてしまうこともありますよね?今回は保育士さんの立場から子どもの正しい叱り方について考えてみたいと思います!

保育士さんが教えるお子さんの正しい叱り方

子どもを叱る

子供の行動というのは予測不可能ですし、よく考えて行動する大人とは全く違いその時の感情などですぐに動いてしまうことがあるので、時に急いでいる時や忙しい時などはイライラしてしまうこともありますね。

または、大人では考えないような行動をとってしまい、子供自身が危険な目に遭いそうになるということもありますから、時には怒ったり叱ったりする必要もありますね。

しかし、本当のところこうした時にはどのように叱ったらいいのでしょうか?叱り方によっては、子供を傷つけてしまうこともありますし、怖がらせてしまうだけの時もあります。ですから、感情的になって怒ってはいけません。では、どのように子供を賢く叱ることができるのか見ていきましょう。

まずは「怒る」ということと「叱る」ということの違いについて理解していきたいと思います。

「怒る」と「叱る」の違い

子どもを叱る

あまり違いのないように見えるこの2つの意味について考えていきたいと思います。この意味を知ることで、上手に子供に教えて行くことができるでしょう。

まずは「怒る」ということについて考えていきましょう。

怒るということには「自分の瞬間的な感情の発散」を目的としています。ですから、自分がここで「怒り」という感情を子供に出したら、子供はどのように思うだろうか、またはどのように受け止めるかなどと考える気持ちの面での余裕というのは全くありません。

怒る事には一見すると子供に効くように思えるかもしれません。しかし、これはただ単に子供が大人の怒りの様子に怯えてとりあえず問題行動をやめているというというだけです。この場合はなぜその行動が悪いのか子供自身が理解はしていません。その結果として声を荒げないと言うことを聞かなくなったり、大人達が見ていないところでは問題行動を起こしたりするようになります。

つぎに「叱る」ということについてです。

叱るという事には、子供自身に「その行動がなぜどのようにいけない事なのかを伝えて理解させる」ことが目的となってきます。子供が問題行動を起こした時に大人がまずは怒りをぶつけたりするのではなく、自分の言葉や行動が子供にどのような影響を及ぼすかについて冷静に判断して行うことが、叱るということです。このように叱ることができるならば子供自身がなぜそうした行動がいけないのか考えることができ、理解できるので声を荒げなくても問題行動をしなくなっていきます。

叱ることは愛情がなければ難しいでしょう。まずは大人が怒りを鎮めてから、どのように言えば子供の益になるかを冷静に考えなければいけないので、子供についてよく知り子供への愛情がなければできないことです。思いやりを示しながら子供に分かりやすい言葉で「なぜこうしたことをしてはいけないのか」とか「何をしたらダメなのか」について説明します。

もう少し後でも説明したいと思いますが、子供の行動がその子の命に関わるような危ない行動であるならば、ただ単に「 ダメ!」とか「その行動はやめて」など短く知らせるだけで叱るという方法もあります。

では、叱り方のコツについて詳しく考えていきましょう。

まずは問題行動を起こす理由を考える必要があります。

問題行動を起こす理由について

子どもを叱る

問題行動をなぜ起こしてしまうのか、こうした点を考えるなら叱り方も変わってくるかもしれません。大人からしてみれば、ダメな行動だと一目瞭然にわかることなのに、子供にはそれがわからないでその行動を取っているのには何かあるんでしょうか?

もしかすると、子供の中に不安、悲しみ、混乱、怒りなどの感情がその問題行動を引き起こしているのかもしれません。「そうした感情をうまく表現できないからこうした行動をおこしているのかも?」と考えてあげるならば子供に寄り添ってあげやすくなります。

ですから、どんなに問題行動を起こしたとしても、叱る前にまずは子供に「どうしてそういう行動をとったのか?」と聞いてみましょう。状況がわからないのに子供を叱ってしまうことは絶対にしてはいけません。

大人が感情的になってしまうと子供は理由を話そうとしなくなります。そしてそのうちに怒られたくないという気持ちだけが大きくなっていき、嘘をつくようになります。

ですから、まずは感情的に叱るのではなく、その感情をぐっと抑えてまず理由を聞いてあげることを優先してあげてください。

その時にも尋問するような聞き方ではなく、どうしてそういった行動をとったのか子供自身の口から説明できるようにしてあげてください。子供にはそれぞれのペースがあります。すぐに話せる子もいれば、なかなか話し出さない子もいます。ですから、その子のペースに合わせて、時には話せるようになるまで待つということも必要です。

そして、子供自身が理由を話してくれたのなら、大人もその行動に合わせて叱り方を変えていきましょう。

つぎに考えたい大切な点として「子供の存在や人格を否定しない」ということです。では、その点を詳しく見ていきましょう。

叱る時に子供の人格、存在を否定しない

子どもを叱る

叱ってしまう時に、ついつい言葉が多すぎたり、きつい言葉で言ってしまうことがあります。それには、子供にダメだということを知ってもらいたいという願いがあると思います。

例えば「なんでいつもそうなの?」とか「どうしていつも悪い事ばかりするの?」とか「悪い子だね」とかです。こうやって「いつも」とか「あなたは悪い」と言った本人を否定するようなことを言われた子供はどのように感じるでしょうか?自分が言われたらどうかな?と考えてみてください。

自分も小さい時に怒られた記憶があると思います。どのように怒られたか、どんな言葉を言われたか鮮明に覚えている場合が少なくありません。中にはひどい言葉で叱られたことをいつまでも忘れられないという人もいるでしょう。

ですから、話しかける言葉というのは非常に大切です。叱ることは必要ですが、叱った相手が傷をずっと負い続けるような言葉は絶対にダメです。

また、幼稚園や保育園で叱った時には家に帰ってから保護者の方にも伝えるでしょう。叱ってくれた事には感謝するかもしれませんが、叱った言葉の内容がひどい場合は保護者は不満を持つ事になり、保護者とのトラブルの原因になる事もあります。

そのようにならない為にも叱る時には理由を聞くこと、人格を否定しない事が鍵となってきます。

また、幼稚園や保育園で叱ることがあったなら、その日に保護者に先生から話す必要もあります。部分的に子供から伝わるよりも、先生の方から伝える事で、保護者も全体が見えてきますし、安心するでしょう。その際には、どのような状況で、どのようにして注意をしたか、など詳しい内容を話すようにしましょう。

次に、叱っている理由を子供に伝える事がポイントです。

叱っている理由を子供に説明する

子どもを叱る

大人でもそうですが、理由も分からずただただ叱られている、怒られているならば困惑します。子供ならなおさらそう言える事でしょう。

ですから、子供には子供自身にとって分かりやすく「なぜそれがいけないのか」や「なぜ注意されているのか」といった理由を説明してあげてください。叱られている理由が本人が分からないなら、ただ単に反射的に泣き出して謝るだけになってしまいます。そうすると、また同じような問題行動を起こすでしょう。

そうならないためには、子供に何をどのように伝えるかが重要となってきます。まずは、子供の目線に合わせて、目を見ることにしましょう。

子供にもわかりやすい言葉で分かりやすく伝えることも大切です。長々と理由を説明し続けるのではなく簡潔に、でも重要なことはちゃんと伝えましょう。難しいかもしれませんが、子供にどのように話せば良いかを考えて、その子に合わせた方法で話すならそれができると思います。このようにすると叱る方も冷静になって話すことができますし、子供もリラックスした状態で聞くことができます。

例えば、登ってはいけないところに登ってしまった子供を叱る場合「そこに登っちゃダメって言ったでしょ?先生の言うこと聞いて!ダメだよ!」とダメというワードばかりを連呼して強調すると、子供はなぜ登ってはいけないかを理解していません。ですから、「そこに乗らないでね。そこに登ると怪我しちゃうかもしれないよ。怪我したら痛いでしょ?怪我しちゃったら、先生もパパもママも心配するよね?だから、登らないでね?約束だよ?」と述べると、なぜ登ってはいけないのかを子供も理解できますし「約束」をする事で、先生が見てない所でも登らないという制御力が働きます。

しかし、理由も話さずに「やめて」という必要がある時もあります。どのような時でしょうか?

短い言葉で叱るべき時

叱られた子ども

先ほども少し触れましたが、子供の命に危険が及ぶような問題行動などの時には短い言葉で叱るべき時もあります。理想は「どうしてそれがいけないのか」と理由を添えて叱るほうがいいですが、そうした時間の余裕がない時もあります。

例えば、高いところに登ろうとしている、コンセントに触ろうとしている、友達の首を絞めているなどの行動です。

短い言葉でいうメリットとして、とりあえずその行動を止めさせることが出来るからです。

とっさの言葉として「ダメ」「やめて!」「ストップ」という言葉があります。出来るだけ強く大きい声で言うようにしてください。

こうした言葉は子供を助けることになりますので大切です。

問題行動をやめた後には、時間をとって、なぜそれがいけないのか理由もきちんと話してあげてくださいね。

次に叱る時の環境を考えてみましょう。

叱るときの環境構成を考えてみる

叱る

保育園や幼稚園は団体行動が求められ、その中にはクラスのみんなで気をつけるべき点、保育園や幼稚園で過ごすルールなどがあります。全体行動も求められますが、叱る時には全体というより個人個人の方が多いと思います。

その時には他の子たちがいる前で叱ってもよい内容か、別にして個人に向けて話す内容かを判断する必要があります。

子供にもプライドがあります。ですから、みんなの前で叱られていると、人格を否定されたような気分になるかもしれません。

ですから、状況によっては叱る時にあまり他の子達にみられない場所、気付かれにくい所でする必要もあります。無理にヒソヒソ声で叱ったり、無理に隅の方に連れて行ってなどする必要はありませんが、見せしめのように他の大勢の前で叱ることは避けましょう。

また、注意する子というのは比較的目立つ子がいつも叱られているという傾向があります。目立ってしまうので目につきやすく、その結果叱るということにつながってくるのですが、いつも同じ子ばかりを叱っていると、その子自身にも、また他の子にもあまりいい影響はありません。

出来る限り、一つ注意をしたのなら、一つその子のいい所を褒めていきましょう。その子自身について周りが「悪い子」というイメージがつかないように工夫することが大人の大切な役目です。

他の子が関係している場合はどうでしょうか?例えば、ケンカしてしまった時などです。

次にその点を取り上げます。

ケンカの場合

子どもと喧嘩

子供同士のケンカというのは避けて通れないものですね。毎日同じ子とケンカする子もいれば、おもちゃの取り合いなどで突発的に起こるケンカもあります。

そうした場合はいつもどうしていますか?

ついつい感情的に両方を叱ってしまい、「ケンカはダメ!はい、ごめんなさいしよう!」って言っている人もいるかと思います。でも、これでは双方の気持ちの整理がつきませんし、怒りとか悲しい気持ちなどのモヤモヤが残ったままになってしまいます。

ですから、こう言った場合にも双方の言い分を聞いてあげてください。そして聞いたら、二人の気持ちを要約してあげます。

例えばおもちゃの取り合いからケンカになったとしたら、「Aちゃんはおもちゃを取られて悲しかったから、Bちゃんを叩いちゃったんだね〜。でもね、Bちゃんは痛かったと思うよ。おもちゃを取られちゃって嫌な時には、叩くんじゃなくて、返してってお口で言おうね。Bちゃんも、叩かれてビックリしたね。でもね、Aちゃんが遊んでたものを取ったらAちゃんも嫌な気持ちになっちゃうよ。おもちゃで遊びたい時には、貸してって言おうね。じゃぁ、AちゃんもBちゃんもお互いにごめんなさいしようか?」ということができるでしょう。

まずは両方の気持ちを代弁してあげて、共感してあげると子供たち両方が聞きやすくなります。その後、次はどうしたらいいのか、お互いに謝るということが出来るでしょう。

こうするなら、両方の子供それぞれが平穏な気持ちを取り戻すことができます。

叱った後に自分自身で考えさせることが、次につながります。その点について見てみましょう。

叱った後には自分で考えさせる

叱って終わりとなっている人が多いかと思います。しかし、問題行動を繰り返させない為には自分で考えさせる必要があります。

例えば「どうすればよかったかな?」とか「次はどうしたい?」と質問を投げかけて子供に答えを出させましょう。年齢や内容によっては自分で答えを導き出すということが難しい場合もあります。その場合には、いくつか選択肢を与えて、どれが一番解決策として正しいのか考えてもらい、選ばせるという方法もあります。年齢や内容、能力に応じて解決策を自分の頭で考えられるように助けていきましょう。

また、大切な点として叱った後に「褒める」ということも必要です。

褒めてあげる

子ども褒める

叱ったら叱ったままにするのは良くありません。その後にはご褒美をあげましょう。ご褒美といっても、オヤツとかシールとかをあげたりすると言うことではありません。「褒める」ということです。

なにを褒めることができるのでしょうか?

叱った後に、そのことに従順に聞いてくれた事に対してたくさん褒めてあげて下さい。

例えば、高いところに登る事をやめた子供に関しては「先生の言うこと聞いてくれてありがとう!!えらいな〜。本当に嬉しいな!」と自分の気持ちも含めて褒めてあげてください。笑顔で、撫でてあげたり、抱きしめてあげたりしながら言うともっと効果的です。

嘘は良くありませんが、大げさでもいいので子供が愛され評価されてると感じれるようにしてあげることが大切です。

こうした褒めるという行動は、子供にとって言う事を聞いたらいいことがあるんだと思ってもらえますし、また次も言うことを聞こう、聞きたいという気持ちにさせます。また、叱られるということが、自分を嫌っているからということではなく、自分を大切に思ってくれているからだと思ってくれるようになります。

まとめ

叱ると言うことは、叱る方も叱られる方もあまりいい気持ちはしませんし、体力も使うことですから、あまりしたくないことですね。

しかし、上手に叱ることによって子供に愛情を伝えることにもなりますし、何より子供を守ることにもつながりますので、ポイントを抑えて上手に叱って子供たちの豊かな成長に繋げていってほしいと思います。

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