保育士の給料は安い?低賃金の実態と対策について

保育士の給料は安い?低賃金の実態と対策について

保育士不足とか言われ、保育士は必要とされているにも関わらず、それでも保育士の低賃金という問題はなかなか解決されていない状態が続いています。今回は保育士さんのお給料事情について調査するとともに今後どのような対策が行われていくのかまとめてみました!

保育士の給料は低賃金なの?

保育士

保育士という仕事の内容にやりがいを感じているとしても、やはり仕事は仕事。お給料が高ければ仕事のモチベーションは上がるし、お給料がやすければモチベーションは下がってしまいます。

きっと、みなさんも保育士として勤務地を選ぶ際には、お給料の額も基準の一つとしているのではないでしょうか?

保育士としてイキイキと働くうえで、園や施設の方針が自分に合っているか、雰囲気が合っているか、自分の仕事に誇りとやりがいを感じられているかといったポイントも重要です。しかし、それを感じられているとしても、実際の生活を支えるための仕事として、お給料が満足できないのであれば続けるのは難しいのではないでしょうか?

今は保育士不足とか言われ、保育士は必要とされているにも関わらず、それでも保育士の低賃金という問題はなかなか解決されていないように思えます。

では実際に、保育士の給料は低賃金なのでしょうか?

どのくらいのお給料が平均で、そのお給料をアップさせるために、政府が対策として打ち出している政策には、どんなものがあるのでしょうか?

今回はそんな、保育士たちのお給料事情についてまとめてみました。

お給料が仕事内容に見合っていない!?

低賃金

保育士として働いている人以外でも、ニュースなどで「保育士不足」とか「待機児童問題」という言葉を聞くことがあると思います。つまり、保育士が今の時代まだまだ必要とされている、という実態を伝えているわけです。

確かに、現在でもとくに都心などでは待機児童が多く、保育士不足が嘆かれています。共働きの家庭が増えていること、核家族が増えていることなど、女性の社会進出などにより、小さな子どもたちを家庭で保育するのが難しくなっていて、保育園に預けたい、という保護者は増えています。

それで、会社の中にも託児所を設けているところや、保護者の働き方に合わせた夜間にやっている保育所などの施設も増えているようです。

しかし、そのような現代社会のニーズに応えるためには、それなりの人材の確保が必要となっています。つまり、保護者のニーズに合わせて働くことができる保育士が必要なのです。

なので、これからも保育士の需要というのはなくならないと思ってもいいでしょう。しかし、実際保育士という職種は、離職率が高い、退職率が高い職業として有名です。

そして、潜在保育士という、保育士の国家資格を持ち、過去にその仕事に就いていたとしても、現在は保育士を退職しているという人がとても多いと言われています。

では、どうして保育士という仕事は、離職率や退職率が高く、さらに潜在保育士が増えていくのでしょうか??

それには、様々な理由があります。働く時間、仕事量、人間関係の難しさ・・・、いろいろな原因があるとはいえ、その中の一つが給料面での不満です。

つまり、給料が低すぎて生活が成り立たないとか、ハードな仕事内容に見合ったお給料がもらえない、という事で辞めてしまう人もいるのです。

そして、現役で保育士として働いている人たちも、その仕事内容自体は好きだけど、給料面では満足できていない、という人も多いのが現実です。

本当は保育士としての仕事を続けていきたいけど、結婚や自分の子どもができた時に、家庭を支えていくためには、お給料が足りなくて辞めざるを得ないという人もいて、特に男性保育士は、自分の家族を持つことを考えた時に転職を考える人は多いようですね。

保育士という仕事は、はたから見ると一見子どもたちと毎日楽しく過ごして、楽そうな仕事に見えるかもしれません。

でも現実は違います。子どもたちの命を預かるという責任の重い仕事ですので、常に神経を使い、そして体力的にもかなりハードです。残業や持ち帰りの仕事もあるし、子どもたちが本当に好きでなければ続けるのが難しい仕事なのです。

それで、やはり保育に携わっている人の共通する願いの一つは、給料がもっと上がることで、仕事内容に見合ったお給料がもらえることが期待されています。

では、現在ではどのくらいのお給料が平均なのでしょうか?保育園とはいっても、公立なのか、それとも民間の経営のものなのか、という事でも年収の平均が変わってきます。それで、それぞれで働く場合のお給料の平均について調べてみたいと思います。

さらに、政府として保育士の低賃金の改善策として打ち出している政策はどのようなものなのでしょうか??見てみましょう。

公立と私立の違い

違い

まず、保育園というのは大きく分けて2種類あることを知る必要があります。それはつまり、公立か私立かという違いです。公立保育園、私立保育園というのがあるわけですが、この違いというのは、運営団体の違いという事ができます。

公立というのは、自治体が運営しているもので、私立というのは様々な株式会社とか、社会福祉法人が設立して運営している保育園ということです。つまり、私立といっても、様々な運営団体があるという事です。

よく、私立の保育園は利用料が高いといわれたり、公立の利用料は安いといわれることがありますが、実は基本的には変わりません。保育料というのは、国が設けている基準によって変わってきて、国の基準により保育料が定まっているので、公立でも私立でも基本的に利用料は同じなのです。

例えば、その保険は基本的にその家庭の所得に応じて変わりますし、自治体によっても変動はします。そして、年齢や預ける時間、さらには何人預けるかによっても違ってくるのです。

それで、公立だから安い、私立だから高いというのは間違ったイメージであることがわかります。

それで、利用料の違いに影響するのは、認可保育園と認可外保育園での違いです。

認可保育園と、認可外保育園というのにはどんな違いがあるのかというと、国の基準を満たして国から認可されている保育施設を、認可保育園と言います。国から認可されていると、公的に補助を受けることができるので、保育料が安く設定されています。

しかし、国から認可を受けていない保育園というのは、認可外保育園と呼ばれ、補助が出ないので保育料が高額になることがあります。もちろん、国に届け出をする必要があるので、認可外保育園は勝手に運営しているというわけではありません。

では、保育園とはいってもこのような違いがあることを前提として、それぞれの保育園で働いた場合、保育士の給料にはどんな違いがあるのか、見てみましょう。

民間の認可保育園で働く場合のお給料

保育園

まずは、民間が運営している認可保育園で働いた場合のお給料を調べて見たいと思います。つまり私立の認可保育園という事です。

この場合、認可が下りているということで、国や自治体から補助を受けています。運営している中で一番多いのは、社会福祉法人です。

調べてみると、私立で働く保育士の平均年齢は35歳でした。そして、平均月収は約22万円となっています。そして、平均年収は約323万円です。

もう少し細かく調べてみると、各保育園によって違いはありますが、初任給だとすると月給はだいたい16万円~17万円という事が多いようです。そこから、保険だの年金だのが引かれるわけなので、実際に手元に残るのは13~15万円くらい、という事になってしまいます。

他の情報によると、私立の場合保育士の平均勤続年数は約8年なのですが、お給料の平均は約25万円という事でした。

そして、勤続年数が20年以上になると主任という役職になることが多いですが、主任となると月給約38万円くらいもらえたり、施設長になると約53万円くらいのお給料がもらえる、という事でした。

この数字は、賞与も12分の1プラスした数字なので若干高くなっています。

それで、大きく見ると全体としては月収は平均として22万円程度、という事なのですが、正規社員としての雇用であれば、そこに賞与が支給されることが多いです。賞与は、給与2か月分という場合もあれば、4か月分という事もあります。

賞与が高い場合には月給が低く、賞与が低い場合には月給が比較的高いという事もあるようなので、全体としてどのくらいの年収になるのかということを計算して、勤務先を選ぶとよいかもしれませんね。

公立保育園で働く場合のお給料

保育園

では、続きまして公立の保育園で働く場合のお給料の平均を見ていきたいと思います。よく言われるのが、公立保育園は待遇がいい、昇給があるという事ですね。

なぜなら、公立保育園で働くという事は、”公務員”という立場になるからです。しかし、公務員になるためには、公務員試験に合格しなくてはいけませんので、それに合格した人だけが、公立の保育園で正規職員となれる、という狭き門という事ができます。

しかし、やはり”公務員”という安定した立場は魅力的なので、私立よりも公立保育園に努めたいという保育士も多く、募集の際には倍率がかなり高くなるという事も聞きます。では、実際にお給料の面では違いがあるのでしょうか?

公立保育園に努める保育士の平均年齢は、44歳です。そして、平均月収は約33万円、そして平均年収はというと、約538万円です。

これだけ見ても、かなり私立との差を感じますよね!

しかし、じつは初任給というのは私立の認可保育園で働く保育士と変わらないのです。自治体によって差がありますけれど、公立保育園で働く保育士の初任給は、だいたい月収が13~16万円くらいなんです。

やはり、初任給はかなり低いですね・・・。

しかし、年数を重ねた時に私立との違いが大きく出てきます。公立の保育士の平均勤続年数というのは約12年弱です。これだけでも、私立とは違います。

私立が約8年だったのに対して、公立で働く保育士は約4年も長い勤続年数になりますから、やはり働きやすい、続けやすい環境が整っているという事でしょう。産休や育休制度が整っていて、女性の場合出産した後も働き続けやすいという事が特徴のようです。

公務員というのは、毎年昇給する決まりがあるので、公立保育園で働く保育士も昇給していくので、勤続年数が上がるにつれお給料が上がっていきます。一方で、私立はそのような決まりがないので、昇給が無かったり、少なかったりして、給料の差が出てくるようです。

そして、主任になると給与はかなりアップして約49万円ほどになります。主任クラスの保育士の平均勤続年数は約28年です。

施設長になると、月給は約54万円ほどとなり、平均勤続年数は約33年となります。

この数字も、賞与を12分の1プラスした数字となります。

しかし、このように見ると、公立で働く場合主任クラスになると、私立と比べてかなり給料の差が出てくることが目立ちますよね。公立保育園で主任になると、私立保育園で主任になるよりも、給与は約11万円も高くなるのです。

無認可保育園で働く場合のお給料

保育園

最後に、無認可保育園ですが、このの場合、国や自治体からの補助がないということで、運営側は保護者からの保育料の中から保育士の人件費も全て賄うこととなります。

それで、認可保育園に比べると給料が安いという事が多いみたいです。例えば、正規社員であったとしても、月収が10~15万円という事もあるようです。

さらに、そのような無認可保育園ではパートタイムの職員を多く雇っていることも多く、時給は園によっても違いがありますが900円~1000円ほどだったりもします。

ただ、一概に認可外保育園は認可保育園よりも給料が安い、と決めつけることもできなかったりもします。

例えば、その保育園では特別な取り組みをしていて、その特徴的な活動ゆえに多くの園児が利用していて、余裕を持った運営ができているという事もあるでしょう。さらには、会社などが経営している場合、その経営元が安定していれば、安定した給料や整った福利厚生の制度を利用することもできる、という事もあります。

それで、給料面や福利厚生の面で、認可外保育園がすべて劣っているという事はありません。それぞれの園の運営元をしっかりと確認することで、安心して働く場所を選ぶ、という事が保育士各自に求められることと言えると思います。

その他の職業と比べる保育士の給料

保育園

ここまでで、保育園とはいっても公立であるのか、私立であるのかということでも、お給料の面で違いがあることも見ることができました。

公立保育園では、そこで働く人は公務員として昇給もありますし、福利厚生も整っていることから、平均月収は約33万円、平均年収は約538万円という、悪くない金額ですよね。

しかし、私立の場合ですとやはり平均月収が22万円、そして平均年収が323万円という事で、他の職業と比べても低い年収となります。

全産業の平均年収は、約489万円と言われていますので、全体の産業の平均よりもずっと低いことになってしまいます。

それで、公立保育園で働く場合では、お給料は世間並以上と言うわけなのに、私立保育園で働く場合には世間よりずっと低い、というわけです。

それで、公立保育所での採用試験がある時には、応募がかなり殺到して、場合によっては数倍から10倍を超える倍率になることもあるようです。

政府の打ち出している保育士の給与改善策とは!?

保育園

このような保育士の給与面での実態を見ると、やはり私立保育園で働いてきた保育士が、中堅になったところで退職したり、離職するケースが多いのもうなづけるのではないでしょうか?

本来ならば、実務経験豊富で実践力となる中堅の保育士たちが、もっと活躍しやすい環境を確保できるのが理想なのですが、それを難しくするいろいろな問題があるわけです。

そこで、政府としても保育士不足を解消するため、そして保育士の低賃金問題を改善するために、2017年度から新たな政策を打ち出しました。それは、民間保育園で働く保育士の給与改善策で、当たらな昇給システムです。

内容としては、今まで役職数が少なく、昇給が難しかった面の改善として、新たに主任保育士の次の役職として、副主任、そしてリーダー職というものが加えられました。これらは、私立の認可保育園を対象にして、月給4万円を上乗せできる役職です。

保育園の規模によって人数が決まりますが、7年以上勤務していて厚生労働量が指定した研修を修了した保育士に当てはまります。

さらに、職務分野別リーダーという役職もあって、3年以上の若手の保育士も専門分野の研修を修了した場合には、月に5千円の上乗せが可能になります。

このように、キャリアアップの仕組みが作られることとなり、経験や技能に合わせて給与が上乗せされるシステムが新しく築かれることとなりました。

このような措置によって、私立の認可保育園で働く保育士たちの給料と、モチベーションがアップしていくことが期待されているわけです。これからももっと、保育士が長く務めることができるような環境を整えること、そして経験や技能に合わせてしっかりと昇給していくことができるシステムが構築されることを期待したいですね。

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