保育士さんが仕事を辞めたい理由って?本音を探ってみました!

保育士さんが仕事を辞めたい理由って?本音を探ってみました!

社会に必要とされ、求人の常にあるという状態の中で、保育士としての資格を持っているにも関わらず、保育士をやめてしまう方も多いのが現状です。今回は保育士さんが仕事を「辞める」理由について、そのホンネを探ってみたいと思います。

保育士さんが仕事を辞める本音の理由

子ども

保育士は、現在常に必要とされている人材です。実際、日本の保育士の有効求人倍率はなんと2倍を超えることもあり、つまりは保育士を必要としている保育所等の施設が常にある、という事です。

仕事と育児を両立するために、子育て世代の人たちにとっては保育所等の存在はなくてはならないもの。しかし、保育士として働いている人たちにとって、その職場環境というのはすばらしいとは言い難いことも多いのが現状です。

社会に必要とされ、求人の常にあるという状態の中で、保育士としての資格を持っているにも関わらず、保育業務から離れている潜在保育士さんたちもたくさんいます。保育士という職種は、離職率が高いことで有名ですよね。

では、せっかく保育士という仕事を目指し、国家資格を取得して夢を実現させたのに、保育士を「辞める!」という選択をする人たちが多いのでしょうか??そこには、保育士さんが見たり、感じたりした、理想と現実のギャップがありました。

ということで、今回は保育士さんが仕事を「辞める」理由について、そのホンネを探ってみたいと思います。

保育士は離職率が高い!?

保育士

保育士という仕事は、子どもたちにとっても憧れの職業の一つです。小さいころから保育士さんになりたいと願って、その夢をかなえてきた人も多いでしょう。

子どもたちの成長をサポートし、見守るという保育士の仕事は、確かにやりがいや喜びの多いものです。しかし、現実はそのようなことだけではありません。

実際、保育士になるためには保育士を要請する学校や施設に行って、単位を取得し卒業する、もしくは保育士試験に向けて勉強し合格する必要があり、その結果、国家資格を取得した人だけがなれるものです。

そのような努力をして、せっかく保育士になったけど、理想としていたものと現実とのギャップを感じ、保育士という仕事から離れた人もいます。

実際、保育士は離職率が高いという事ってよく聞きますよね?では、どのくらいいるのでしょうか?

平成27年に厚生労働省が発表した「保育士労における現状」という資料の中には、保育所保育士(常勤)の離職率は全体でなんと10.3%であることが報告されていました。勤務者は約32万人です。そのうちの約10%ですから、3万3千人が離職していることになります。

そのうち、私営の保育所の場合はその割合が高く、12%となっていました。公営では7.1%です。

そして、経験年数ですが、なんと7年以下の保育士さんたちが全体の約半数を占めています。つまり、せっかく保育士になったとしても、長くその仕事を続ける人は少ないということです。

平成21年の調査ですが、新卒保育士が、卒業後に保育所等施設に勤務してから1年以内に離職する割合というのは、なんと4人に1人というデータもありました。それも、3年度になると約半数の人が離職しています。

そして、もう一つ注目できるのは潜在保育士の数です。厚生労働省が公開した平成27年の「保育士等に関する関係資料」の中の情報によりますと、平成25年に保育士登録している人の数は119万人でした。

しかし、そのうち保育士として勤務している人の数は約43万人だけです。つまり、約76万人は保育士資格を持ちながらも、保育士として働いていない潜在保育士だったわけです。

このように、保育士というのは社会にとても必要とされている国家資格を持つ人材であり、保育士を必要としている施設は常にたくさんあるとはいえ、実際に保育士さんたちが保育士として働き続けることは簡単ではない、という事がわかります。

なんと保育士さん100人を対象としたあるアンケートによりますと、働いていて「辞めてやる!」と感じたことがある人はなんと全体の約97%もいました!つまり、ほとんどの人が、保育士としての仕事をしていて辛いことや、または不満を感じて、離職を考えたことがあるということです。

では、実際に現場で働く保育士さんたちが、「絶対に辞めてやる!」って思う理由って何なのでしょうか??いろいろな理由や原因があるとは思いますが、中でも多い離職理由について見てみましょう。

①職員同士の人間トラブルの悩み

人間関係

どんな職場でも、人間関係に悩むことはあるでしょう。しかし、保育士の職場では、この人間関係の悩みがかなり深刻のようです。あるアンケートによりますと、現場で働く保育士さんたちが「この仕事辞めてやる!」と思った理由、第1位が「上司や同僚との人間関係のトラブル」でした。

確かに、仕事内容は自分に合っていると思えたり、仕事自体にやりがいを感じているとしても、職場の人間関係での深刻なトラブルを抱えていると、その仕事をつづけるのは本当に難しですよね。保育士さんの転職率が高いのも、このような職員同士の人間関係のトラブルというものがかなり大きな理由の一つとなっています。

実際、保育士の世界ではいわゆる”新人いびり”のようなものが、普通のこと、当たり前に通る道のようになっていることもあります。

新人さんは、先輩や上司から面倒な仕事を全部任されたり、仕事を教えてもらえないにもかかわらず、できないことや知らないことを過剰に非難されたり、ミスや失敗は全部自分のせいにされたり・・・。そうゆうことを経験することがあるようです。

上司や先輩から気に入られないと、無視されたり、指導を超えたイヤミや批判、悪口や悪い噂を広められるといった、”イジメ”というものを経験することもあるようです。これが、上司や先輩だけでなく、同僚からきたり、あるいは園長からくることもあるようです。

どんな職場でも、合わない人とか接しづらく感じる人というのはいるものですが、それが”イジメ”の域に達することがあるんですよね。やはり、女性ばかりの職場というのは、そうゆう人間関係のトラブルが絶えない・・・、これが現実のようです。

もちろん、どの施設や園でもそのような人間関係のトラブルがあるということではありません。しかし、人間関係でトラブルや悩みを抱え、精神的に参ってしまったりストレスをため込んで健康を害してしまったりするところまで経験し、結局仕事を退職せざるを得なくなる人もいるようです。

それで、職場を選ぶ際には職員同士の人間関係などをできるだけ知ることは大事ですよね。もちろん、中に入ってみないとわからないことも多いのですが、就職を決める前に実際に見学などにいき、園の雰囲気や職員同士の会話の様子、さらには園長先生の人柄などを見て、風通しの良い雰囲気の良い職場を選べるとよいですね。

②残業が多い

時間を見る女性

保育士の離職率の高い原因、その1つに残業が多い・・・というものがあります。保育所での仕事は体力勝負!といえるくらい、とにかく毎日忙しいですよね。

子どもたちがいる間は、子どもたちの様子をしっかりと見守りますので、気を抜けるときなどありません。意外と大変なのが事務作業で、毎日子どもたちの様子を連絡帳に記入します。

そして、子どもたちが帰った後も、保育士には仕事がいっぱい残っています。後片付けなどの雑用、そして書類も山積み、それに加え毎月ある行事に追われるのです。

大きな行事がある時には、計画を立てることだけでなく、連絡、会議、そして製作物が山盛りあるという事も少なくありません。子どもたちがいる間は目が離せないので、事務作業とか製作物は子どもたちが帰ってからすることになることも多いわけです。

それで、勤務時間の中では到底終えることができず、残業が当たり前になっていたりすることもあります。そして、残業しても終わらない分は、持ち帰りの仕事として家に帰ってからすることもあります。

それで、毎日本当に忙しすぎてノイローゼみたいになったり、心身のバランスを崩して体調不良で離職する人もいます。保育士の仕事って本当にハードですね。

潜在保育士さんの中には、残業が多いことや休日も少ないということで、保育士としての就労を望まないという人も多いというデータもあります。過剰な仕事量で残業ばかりでは、仕事とプライベートの両立が難しいですよね。

それで、保育所の労働環境の改善が必要とされています。保育士一人ひとりの負担の軽減のため、保育補助を雇ったり、自治体としてもそのような労働環境の改善に取り組んでいる施設に対して支援事業を設けていることもあります。

しかし、中には残業が当たり前になっていて、新人には残業代を出さないといった労働基準法を無視している施設もあるみたいなので、そうゆうところに就職してしまうと「辞めてやる!」って思うのは当然ですね。

③園長や施設長への不信感

不信感

園や施設のリーダーであり、責任者である園長や施設長への不信感から、離職を考える人もいます。保育所等の施設というのは、その園や施設によって方針ややり方がだいぶ違います。

特に私立保育所ではそうです。公立保育所では、自治体によって定められた方針やカリキュラムに沿って保育が実施されていますので、公立の中ではそれほどの違いというものはありませんが、まあやっぱり園長によって多少の違い、というものはあります。

私立では、そのような園の雰囲気や園の方針ややり方というのが、園長によってかなり影響されています。

それで、園の方針ややり方などが合わないということで、職場を離れる人も多いです。その場合は転職という形で、自分の理想ややりたい保育を実施している施設や園を見つけるという選択もできるでしょう。

ただ、園や施設で、責任ある園長や施設長から”イジメ”のような扱いを受けたり、あるいは勝手で無責任な言動を見たり経験した時に、もう保育の現場で働くことを辞めたいと思う人もいるようです。

例えば、園長の指示通りに仕事をしたのに、次の日には「そんなこと言っていない」と言われて、問題やミスを全部自分の責任にされたとか、指示が毎日のように変わるという、経験をしたことがある人もいるようです。

それも、そうゆう支持をして力を持つ人が、自分は責任を一切取らずに、すべて下で働く職員のせいにするという事を見ると、本当に職場に絶望したり、不信感や不満を抱えるということになりますよね。

責任をすべて負わされたり、園は自分を守ってはくれないという事を知った時に、そこで働き続けることに不安を感じたりするのは当然ですよね。雇用者は職員が安心して働ける環境を整えることも責任の一つです。それができてないところで、働き続けるのは難しいのです。

⑤保護者とのトラブル

トラブルをかかえた女性

先ほども人間関係のトラブルについて取り上げましたけど、保育士が経験する人間関係トラブルというのは職員同士だけのものではありません。もしかしたらもっと難しいと思うのは、保護者とのトラブルだったりするかもしれません。

”モンスターペアレント”という言葉が聞かれるようになってからけっこう経ちますけど、保育所を利用しているのは、本当にいろいろなタイプ、価値観や考え方や態度の保護者たちです。

保育士にとって、保護者との良い関係や信頼関係を築いて、「○○先生がいてくれて本当に良かった」とか、感謝の気持ちを伝えていただけることは、本当に「この仕事をしていてよかった!」って思う瞬間でもあります。しかしその逆に、保護者から一方的なクレームを受けたり、無茶苦茶な要求をされたりすると、本当に精神的にも追い込まれてしまいます。

もし、そのような理不尽なクレームなどの保護者トラブルが発生した時に、園や上司が守ってくれたり、職員同士が協力してそのようなモンスターペアレントに立ち向かうように一緒になって闘ってくれたりするなら、その場を乗り切る力も出るかもしれません。

しかし、そのような難しい状況で、園が守ってくれなかったり、すべての責任を自分に押し付けられたしすると、辞めたくなります。

なので、この保護者トラブルに関しては、園や上司、同僚との関係が良く、そのような状況に対応する準備ができている職場であれば乗り越えられる可能性も高いけど、そうじゃない場合には、離職の原因となってしまいます。保育士は大きな傷や心の負担や不安、不満や怒りを抱えて離職することになってしまうでしょう。

⑥給与が希望と合わない

給料

保育士の離職率の高さの大きな原因、それは給与面での不満です。これまでも見てきたように、保育士の仕事はハードで、残業も多かったり、休日が取れにくかったりと苦労がいっぱいあります。それなのに、給与はなんと他の職業と比べるとかなり低い水準です。

実際、平成28年の保育士の平均年収は326.1万円でした。平均年齢は、だいたい36歳くらいです。

同じ年の、30~34歳の会社員の人の平均年収はどのくらいかというと、男性は457万円、女性は315万円、35~39歳になると、男性は512万円、女性は300万円ということでした。

それで、全体から見ても保育士の年収というのは高いとは言えません。高いどころかまだまだ全体から見ると低いわけです。現在、国としても私立の保育所に勤める保育士の給与の引き上げのための政策などを取っていますので、これからもっともっと改善されることを期待したいところです。

しかしながら、現時点で経済的な面で見れば、保育士の初任給というのは約16万円だったり、昇給制度が整っていなかったりすることから、給与が希望する額と見合わないということで、別の職へと転職を決意した保育士もいます。

実際、結婚し、子育てなどをしようとするときに、家庭を支えるためにはそれなりの額のお給料が必要となりますので、その点で、保育士として仕事を続けていくことを難し感じて離職する人もいます。

それも、仕事量や子どもの命を預かるという大きな責任や負担の中で、お給料は少ないということがモチベーションを低下させ、労働と給与のバランスが取れないと感じている人は少なくないんですね。仕事自体は好きでも、経済的にやっていけないとか、給与に不満が募るということでは保育士さんたちが仕事を辞めるのは当然です。

大半が、労働環境や処遇面での不満だった!

女性の不満

ここまでで挙げた以外にも、保育士さんたちの離職の理由はいろいろとあるでしょう。

とはいえ、今回、主な理由をまとめてみてわかったのは、離職した保育士さんたちの多くは、仕事内容自体に不満を持っていたというよりは、職場の環境、そして処遇への不満などから離職したり、「辞めたい!」と感じているということでした。

人間関係のトラブルなどは、努力してなんとかなったり、信頼できる上司に話して解決したということならば、仕事を続けることも可能になるかもしれませんが、そうではない場合には、やはり転職を選択する人は多いですよね。

そして、園長や施設長が信頼できないなどの問題であれば、それも自分がより理想とする施設などを探して転職することもできるかもしれません。

お給料や、保育士さん一人ひとりへの負担が大きすぎるといった問題についても、国としても自治体としても労働環境や保育士への処遇の改善などへの取り組みがよりなされることが期待されますね!

保育士・幼稚園教諭の求人・転職サイト口コミランキングTOP30!

今回は、おすすめの保育士さん向け求人サイトをご紹介したいと思います。また、転職の際にチェックしておく点もお伝えしたいと思います。これから転職を考えている方は参考にしてみてください。

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