保育士試験の実技試験対策と理解しておきたいテクニックや重要ポイント3点

保育士試験の実技試験対策と理解しておきたいテクニックや重要ポイント3点

試験によって保育士としての資格を取ろうとする場合に、一番不安に思うのが実技試験でしょう。それで、今回は実技試験について試験のためにできる対策と、必要なテクニックや注意点についてご紹介していきたいと思います。

保育士試験の実技試験対策

保育士試験の実技対策について

保育士として働きたいと思う方にとって必ず必要となるのが、保育士としての資格です。保育士の資格は児童福祉法で定められていて、国家試験を受けて合格すると持つことができます。保育士としての資格を持つためには、大きく分けて2つの方法があります。

一つは、学校に通って単位を取得し、卒業することです。この場合、卒業と同時に保育士としての資格を持つことができるようになります。

もう一つの方法が、自宅で自分で勉強し、毎年行われている保育士試験を受ける方法です。この場合、自分で教材などを購入したり、通信講座によって勉強することができます。

自分で在宅の身で保育士としての資格を取ろうとする場合に、一番不安に思うのが実技試験でしょう。それで、今回は実技試験について試験のためにできる対策と、必要なテクニックや注意点についてご紹介していきたいと思います。

保育士試験の実技試験ってどんなことをするの??

保育士の資格は国家資格の一つです。それで、国家試験を受ける必要があるのです。試験は2016年度から、年に二回実施されています。

その前は年に一度だけしか実施されていなかったので、そこで不合格となればまた一年待たなくてはいけなかったのですね・・・。

保育士試験には、筆記試験と実技試験の2つがあります。筆記試験では8教科(保育原理、教育原理、社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論)9科目となっていて、2日間で実施されています。

どの科目も合格点は6割となっていますが、その時に全科目合格できなくても、合格した科目は最高で3年間「合格」を引き継ぐことができ、3年間はその科目の筆記試験は受けなくてもよくなります。(ただし、教育原理と社会的養護はセットになっているので、両科目で合格点を取らないと、合格が引き継げません。)

そして、筆記試験で全科目合格となると、次に実施試験があります。この実技試験がすごく不安・・・という方も多いでしょう。

しかし、あまり不安に思わなくても大丈夫です!どうしてかというと、なんと合格率は8割以上と高いからです。しかし、当然のこととして「何をするのか?」、「合格するためには何が必要なのか?」ということを知らないと準備はできませんね。

実技試験の科目は、①音楽表現に関するもの、②造形表現に関するもの、③言語表現に関するもの、という3つがあります。しかし、これをすべてではなくこの3科目から2科目を選択して、その2科目で6割の点数が取れればOKです。

この”音楽表現”、”造形表現”、”言語表現”の3つのフィールドというのは、保育士としてとても必要なスキルということなのです。。まあ、簡単に言えば”歌”と”絵”と”お話し”ということになりますね。

では、それぞれ試験ではどんなことをするのか、どんなテクニックが必要とされているのかということを調べていきましょう。そして、それぞれの実技試験の対策と注意点をご紹介していきたいと思います。

実技試験その①音楽表現に関する技術

音楽表現に関するテクニックの試験では、どんなことをするのでしょうか?それは、簡単に言えば歌と伴奏です。

保育士といえば、子どもたちと一緒に歌を歌います。そして、歌を歌いながら踊ることもありますね。

それで、この試験ではテクニックとしてはどんなことが必要かというと、ピアノ・ギター・アコーディオンのどれかの楽器を使った課題曲の弾き語りです。つまり、保育士さんってピアノ演奏ができなくてはいけない、というイメージがありますけど、試験はピアノでなくても、ギターでもアコーディオンでもいいんですね!

この試験では、「保育士として必要な歌、伴奏の技術があるか?リズム感なども含めて、総合的に豊かな音楽表現ができるか?」ということが評価されます。それで、課題曲に対して、ピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかで演奏するのですが、では、実際どんな課題曲が出されているのでしょうか?

一例として、平成29年度の実技試験では音楽課題曲として「こいのぼり」と「一年生になった」がが選ばれました。

ピアノ意外の楽器は各自持参します。楽譜は、各自に渡される受験の手引きに掲載されているのですが、伴奏の楽譜はありません。それで、各自楽譜は持ち込んでもOKです。

ピアノの伴奏をする時には、市販の楽譜を用いてする、もしくは添付楽譜のコードネームを参照してそれを編曲して使うことができます。つまり、伴奏楽譜の指定がないので、自分で簡単な伴奏をつくることもできれば、市販の楽譜を使って弾くことができる、ということです。

じゃあ、市販の楽譜を使えばいいかな、と思う人も多いかと思うのですが、実は市販の楽譜というのは、子どもたちが歌うための楽譜であって、ピアノ初心者やちょっと自信のな人が弾き歌いをするには、ちょっとだけ難しいということがあるようです。

それで、弾き歌いしやすい伴奏を手に入れることも対策の一つ、といえるでしょう。自分にとって、ちょっと難しいと思えるくらいの伴奏を選んでしまうと、いざ緊張している試験の場で、楽しく歌うことができなくなる可能性ああります。それで、歌に集中できるように自分のレベルにあった伴奏の楽譜を選びましょう。

ギターやアコーディオンを持参する人は、添付楽譜のコードネームを尊重することが決められています。

ギターですが、アンプの使用は認められていませんので、アコースティックギターを使用する必要があります。ただし、カポタストの使用はOKだそうです。

アコーディオンの場合は、独奏用を使用する必要があります。

どの楽器を使うとしても前奏と後奏をつけることが許可されています。歌うのは1番のみで、移調することも許可されています。

この試験は「幼児に歌って聴かせる」ということが想定されています。それで、大切なのは楽しく歌うことです!

つまり、どれだけ楽器の演奏がが上手なのかをチェックされているわけではないのです。楽器の難易度の高い演奏を、絶対に間違えずにできるか!?ということよりも、大事なのは子どもたちと一緒に歌えるか?ということなのです。

そのためには、練習が欠かせません。それに、先ほども述べた通り、楽譜が自分にとって難易度が高すぎるものを選んでしまうと、歌に集中できなくなってしまいます。

幼児の前で、楽しく一緒に歌を歌う、ということを意識したいですので、弾き歌いを楽しめるまで、練習することと自分に合った伴奏の楽譜レベルを選ぶ、またはアレンジすることが必要ですね。

そして、練習する時には手元だけをじっと見て歌っているということではなく、ちゃんと子どもたちの様子を確認しながら、いったいとなって歌うようなイメージで弾き歌いをしましょう。あまりにも、緊張していたり、自分の演奏に自信がないと、とにかく手元での演奏に一生懸命になってしまいがちです。

でも、ちゃんと練習して、自信をもって演奏できるようにしておけば、落ち着いて、子どもたちの方を確認するようにして、みんなで一緒に歌を楽しむことができると思います。

自然と笑顔が出せるくらいのレベルの自分にあった伴奏内容にすることと、楽しく歌えるくらいまで練習をすること、このことを意識すれば、大丈夫でしょう。

実技試験その①造形表現に関する技術

では次に、造形表現に関する技術、という分野では、どんな試験があるのか調べていきましょう。

造形表現というと、言葉がちょっと難しいですが、簡単に言えばつまり、絵をかくことです。

保育園や施設などでは、お絵かきをよくしますよね。子どもたちが「先生、○○を描いて!」とお願いすることもよくあります。それに、お便りとか、イベントや行事などの準備などでも絵を描くことがよくありますね。

では、この試験ではどんなことをするのでしょうか?それは、試験の当日に出題される問題文のいち場面を、絵画のみで表現することです。そのときに、提示される条件を満たす必要があります。

例えば、こちらも平成29年度の試験をもとに考えてみましょう。平成29年度に出題された造形表現に関する技術の試験では、このような問題が出されたようです。ちなみに、制限時間は45分です。

「以下の事例を読み、4つの条件を満たしてその情景を描きなさい。」

そして、事例として、「○○保育所の5歳児の子どもたちは、給食当番が配膳の手伝いをしますが、子どもたちにはそれぞれに好き嫌いがあります。それでもみんなで楽しく食事をしています。食事が終わった後の食器は、保育士が手伝いながら子どもたちが自分で行います。」というような内容が記載されていました。

そして、4つの条件として①給食の準備、食事中、片付けのうちの一つを選んでその様子が変わるように描く、②給食時間の保育室の様子がわかるように描く、③子どもは3面以上、保育士は1名以上描く、④枠内全体を色鉛筆で着彩する、ということです。

この4つの条件を満たして、自由に書くのです。29年度の試験の時のように、条件の中に場面を選択できるような問題が以前にもあったようです。

例えば、平成27年度にもお手玉とあやとりをしている子どもの様子を描く、という試験があったようですが、この時もお手玉かあやとりどちらか一つでもいい、という条件がついていたようです。

このように、場面を選択できる場合には、まず自分が描きやすい、短時間で仕上げることができる場面を判断し、選択する、ということが大事になっていきます。

枠内全体を着彩することも条件となっていましたので、構図に手間取ってしまっていると時間が足りなくなることもあるかもしれません。45分という制限時間の中で、問題文を読み、自分の書きやすい場面を選択するのを、できれば5分くらいでできるといいですね。

そして、ここでのポイントは、5歳児であること、室内であること、人数指定、保育士が手伝っている様子など、問題文の中で指定されている情景をしっかりとイメージすることです。 子どもたちは好き嫌いがある、という文面もありましたので、一人ひとりの子どもたちの表情なんかもここに反映することができるかもしれませんね。

そして、みんなで楽しく食事をしている、という文面もありましたので、楽しい雰囲気が伝わるように描きたいものです。

このような問題が出されるわけですけど、では、この試験で見られるポイントとは何なのでしょうか??それは、保育士として情景、また人物などを豊かにイメージした描写、色使いができるか?ということです。

つまり、見る人がすぐにイメージできるようなわかりやすい絵を描けるか、登場人物がイキイキと描かれているか、ということです。それで、分かりやすく構図を描くこと、さらに明るい色彩で色を付けることなども必要でしょう。

この試験の対策としては、当日に課題が出されるため、前もって絵を準備しておくことはできないのですが、練習することはできます。特に、食事やおやつの時間、さらには子どもたちが遊んでいる様子などの課題がよく出ます。

それで、保育園にあるようなイスとか机、さらには遊び道具、公園にある遊具などを描く練習をしておくことができるでしょう。登場人物となる、赤ちゃん~5歳児くらいまでの子ども、さらに保育士の特徴を伝えることができるようにも練習できると思います。

今まで課題として出た問題を参考に、練習しておけば大丈夫だと思います。練習の際には、保育雑誌などにある絵を参考にする事もできますよ。

実技試験その③言語表現に関する技術

3つ目の科目として、言語表現に関する技術があります。これはつまり、お話しをする技術の試験となります。

試験内容としては、3歳児のクラスの20人の子どもに向けて、3分間のお話をすることを想定したものです。課題として出されるお話のうち、一つを選択することができます。

この試験は、絵本や童話を朗読するということの試験ではなく、3歳児のクラスの担任になった気持ちで、子どもたちに話しかけるような仕方で、子どもたちが集中して聴けるようにお話を行う必要があります。

つまり、試験当日には実際に子どもたちはいませんけど、子どもたちに話しかけるような仕方でお話をするのです。それで、試験では絵本は使わずに素話で行います。

この試験で見られているポイントは、声の出し方、表現上の技術、そして対象の子どもたちに適切な話し方ができているかどうか、という点です。

それで、話の内容をしっかりと覚えている、というのは当然のことで、それ以上に表現力、子どもたちが興味を持って聞けるようなお話をする技術、子どもたちを飽きさせないような工夫、というものが大切となってきます。

それで、まずは話の内容をしっかりと自分の中でイメージして、それをイキイキと、ワクワクするような形で話せるようにしましょう。口調や動作などを工夫しながら、子どもたちが集中力を保てるように話すのです。

さらに、分かりやすい表現方法にも気を付けます。子どもたちにとってわかりやすい言葉遣いをし、表現豊かに話すのです。

子どもたちはナレーションが長いよりも、セリフが多い方が集中力を保ちやすい、と言われています。それで、絵本の文章を自分なりにワクワクさせるようなアレンジをして、お話をする準備が必要ですね。

試験では、絵本はもちろん人形などを持ち込むことはできません。それで、自分の声や表情、そして体の動きなどで表現しなければいけません。

それで試験の練習として、一度自分のお話を録音・録画してみるのもいいと思います。恥ずかしいですけど、自分の表現力について客観的に見ることができます。

もっと声を出したほうがいいなと気づいたり、幼児に対する言葉選びができているか?という点をチェックできますし、自分の表情や身振りなどの表現力について知ることができます。

そして、3分という時間がありますので、早口になって時間があまりにも余ってしまったり、逆に時間が延長してしまうことがないように、時間を測りながら練習するとよいでしょう。

3つの科目から2つを選ぶ

今回見てきたように、実技試験には3つあります。簡単に言うと、①伴奏と歌、②お絵描き、③お話でした。

しかし、この3つをすべてしなければいけない、というわけではなくて、この中から2つを自分で選べるのです。つまり、音楽が苦手という人はお絵かきとお話を選べばいいのです。

それで、保育士だけどピアノが弾けないという人もじつはけっこういます。

保育士試験では、筆記試験が受かればほぼ、ほとんどの人が合格できます。実技試験では約8割の人が合格できるのです。

しかし、準備は絶対に不可欠です。自分の選択した2つの科目に関して、過去の課題などを参考にしながら練習し、その試験で見られているポイントを意識しながら練習しましょう。

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