幼稚園教諭の給料ってどうなの?都道府県や年代別に調査しました!

幼稚園教諭の給料ってどうなの?都道府県や年代別に調査しました!

幼稚園の先生も保育士も子どもたちを保育するのが主なお仕事ですが、異なる点もあります。幼稚園教諭として現在活躍している人や、これから幼稚園教諭としてデビューする人、幼稚園教諭に転職を考えている人たちのために、幼稚園教諭と保育士の違いと共に、今回は幼稚園の先生の年収・給与についてご紹介します。

幼稚園教諭の年収や給与を徹底調査!都道府県別や年代別にも

お絵かきする

幼稚園教諭と保育士のお給料、どちらが高いと思いますか?「教諭」や「先生」と呼ばれているので、言葉の響きを聞くと、お給料や年収は、幼稚園教諭の方が良さそうという印象をお持ちの方が多くおられるのではないでしょうか?

昨今は待機児童解消に向けての取り組みが行われ、保育士の処遇改善が国政の場でも多く議論されています。幼稚園の先生も保育士も子どもたちを保育するのが主なお仕事ですが、異なる点もあります。幼稚園教諭として現在活躍している人や、これから幼稚園教諭としてデビューする人、幼稚園教諭に転職を考えている人たちのために、幼稚園教諭と保育士の違いと共に、今回は幼稚園の先生の年収・給与についてご紹介します。

そもそも幼稚園教諭の仕事とはどんなもの?

幼稚園教諭の仕事

まず、幼稚園教諭の基本情報について見てみましょう。幼稚園に勤務しているのは、俗に幼稚園の先生と呼ばれている幼稚園教諭のことです。

幼稚園を管轄しているのは、文部科学省で、3歳から6歳までの未就学児が対象となっている施設です。児童施設である保育園とは異なり、幼稚園はいわば幼児のための学校です。この点、保育園は厚生労働省が管轄しており、仕事の業務内容も教育を行うのではなく、保育が中心になっています。

幼稚園教諭免許も、保育士免許もは国家資格となります。その違いはといいますと、保育士の場合は、「児童福祉施設」とされる保育園に勤務し、家庭に代わり子どもを保育することができるという資格になっていて、幼稚園教諭の場合は、幼児のための「学校」である幼稚園に勤務し、教育を施すというのがお仕事になります。それで、法律上では幼稚園教諭は「先生」となるわけです。

幼稚園教諭の免許は3種類あります。それは、1種、2種、専修と、学んだ学校によってその3種類は異なった免許になります。

1種…4年制大学にて所定の過程を終了し、卒業する 2種…短期大学や専門学校、養成学校で所定の過程を終了し、卒業する 専修…大学卒業後、大学院や専攻科を卒業する

このように、幼稚園教諭の免許の種類は3つあります。しかし、このそれぞれの種類によって、業務内容や就職の際に優劣が付けられるというわけではありません。ただ初任給などの給与面での差がつく場合はあります。

幼稚園教諭の仕事内容はというと、子どもと接する時間といううと、保育園と比べると短く、平均約4時間程度となっています。

幼稚園の先生としての仕事の具体的な内容は、勤務する幼稚園によって多少は異なってきますが、保育園では子どもたちの生活一般を保育するのに対して、幼稚園では教育を主眼にするところが多いように感じられます。

中には、音楽やお絵かきというような芸術的な分野に特化した設定保育をおこなっている幼稚園も最近では多く見られるようになっていますが、子どもたちが、子どもらしく生活することができるようにスキルを学ぶといったところもあるので、、幼稚園が一概に「教育」のみとは言い切れません。

幼稚園教諭の給料は保育士よりも高い?

女性と幼稚園教諭

さまざまな職種の中でも、お給料が低すぎると言われている保育士は、世間的にも問題視されつつあり、改善するための対策が提案されているここ最近ですが、保育士と同じく、幼児を保育する幼稚園教諭のお給料はどうなのでしょうか。

保育士と幼稚園教諭は、行政的な管轄は異なっていますが、子どもが好きで、子どもに関わる仕事がしたいという気持ちは共通しているものです。これから保育士の資格や幼稚園教諭の資格取得を目指す人や、すでに保育士の資格も幼稚園教諭の資格も両方とも保有していて就職を控えている人、また幼稚園教諭を目指しながら保育士として働いている人にとっては、幼稚園教諭と保育士のお給料の違いというのは気になるところではないでしょうか。

実際に幼稚園教諭の平均給料はどのくらいなのか見てみたいところですが、まず現在の保育士の平均収入を見てみましょう。

近年の厚生労働省の統計によりますと、保育士のお給料は、平均月収で約22,3万円、年間賞与が約58,8万円、平均年収は約326,4万円、平均時給は1,319円という結果がでています。

この中には、勤続年数によって給与や賞与が上がりやすいと言われている公立の保育園も含まれていますので、私立の保育園だったり、雇用形態だったり、保育園によってはこの平均収入をかなり下回っているところもあります。

一方、保育士よりも収入が良く安定しているというイメージのある幼稚園教諭ですが、その幼稚園教諭の平均収入はどのくらいなのでしょうか?

こちらも近年の厚生労働省の統計によりますと、平均月収は約22,9万円、平均年収は約339,3万円、推定の平均時給は1,301円という調査結果が出ています。この結果を見てみますと、幼稚園教諭の方が、若干平均的なお給料が高いようですが、保育士を大きく上回るというものではないようです。逆に、他の職種と比較してみると、幼稚園教諭も保育士の現状と同じように、平均収入は大きく下回っているのが分かります。

ではなぜ保育士と比べて幼稚園教諭の方が給与が多いと思われるのでしょうか? 世間一般的には保育士よりも、幼稚園教諭の方が給与が良いと思われていることが多いようです。確かに実際の平均収入を見てみると、保育士よりも幼稚園教諭の方が、若干ですが収入が上回ってはいますが、そこまで大きな差があるというわけではなく、おそらくお給料や年収が高いというよりも、幼稚園教諭の方が安定しているという意味で、お給料が高いと言われているのではないかと思われます。

特に、公立の幼稚園の場合は、公務員となりますので、勤続年数に合わせて昇給していきますので、そういう点でも安定している職業といえるでしょう。ただし、私立の幼稚園の場合は、幼稚園によってかなりの差が出てくるので、仮に同じ年齢で養成校を卒業し就職した新卒の方であっても、就職する幼稚園によっては給与に差が出てきます。

このように考えてみますと、この状況は保育園とほとんど変わりがないと言えますので、幼稚園教諭のお給料が、保育士のお給料と比べて、大きな違いがあるわけではないことが分かります。お仕事の内容に関しても、保育時間、預かる子どもたちの年齢が違うだけで、子どもを預かって、健康に育つようにサポートするという本質の部分は変わりありません。

少し耳寄りな情報としては、国は保育園だけではなく、幼稚園にも「副主任」という新役職を設置して、中堅の保育者がその役職に就くことができるようにするという発表がなされています。この役職には、基本給に上乗せして手当が4万円着くようになりますので、そうなりますと幼稚園教諭の給与がこれから少しずつ上がっていくようになるでしょう。

一方では、幼稚園の数が近年、減少しており、幼稚園教諭のみで勤務し続けるということが難しい世の中になっていくかもしれません。将来に備えて、保育士の資格取得の特例処置を活用して、保育士資格を取得しておくなら、安心でしょう。

幼稚園教諭の平均年収は?

女性スタッフ

それでは、今回の主な要点である幼稚園教諭の年収・給与についてこれから詳しくご説明していきます。

平成29年賃金構造基本統計調査ー統計表一覧政府統計の総合窓口によりますと、幼稚園教諭の平均月額給与は、225,700円です。ボーナスを合わせた年間給与額は、3,338,800円となります。

初任給は、150,000円~180,000円と、一般の企業とはさほど変わりはありませんが、昇給率の低さと、離職率の高さで平均年収は、低水準のようになっています。ただし、地域や幼稚園によって差が生じますので、はっきりと初任給はいくらです!と答えるのは難しいところがありますので、就職する前に、様々な幼稚園の情報を調べてみることをおススメします。

初任給で200,000万円以上をもらえるというところはあまりないようです。私立の幼稚園でも、公立の幼稚園のように毎年昇給があり、長年勤務すると月収20万円以上がもらえるようになることもありますが、そこまで高い収入が得らるお仕事というわけではないといえます。

保育士との差はといいますと、保育士の平均年収は3,313,900円となっていますので、保育士と幼稚園教諭を比較してみますと、幼稚園教諭の方がやや高給ですが、その差はほんの少しといえます。平均額を見るだけでは、保育士よりも幼稚園教諭の方が高給だということは言えませんので、それぞれの幼稚園によって異なるということがわかります。

月給、年収面において、私立幼稚園と公立幼稚園の差はあるのでしょうか。年収3,338,800円というのは、私立幼稚園の教諭の平均年収なんです。公立幼稚園の教諭は、公務員となりますので、平均年収は、約2倍になります。

また、都市部などの幼稚園では、一部に裕福な家庭の子どもたちが通っている有名私立幼稚園が人気を集めていたりもするので、私立=給与が安いとは言い切れないかもしれません。

年齢別での幼稚園教諭の平均年収は?

女性

先にご紹介した幼稚園教諭の年収・給与は、全調査対象の平均で、そしてその年齢の平均は32.3歳です。その中には、新卒のルーキー幼稚園教諭から、ベテランの主任さん、園長先生クラスまでが全部含まれています。

それでは、ここで年齢別の幼稚園教諭の平均年収を見てみましょう。ここでご紹介するデータはすべて女性幼稚園教諭のものとなっています。(本統計は、調査の母数が限られていますので、必ずしも実態を反映していない可能性もありますのでご了承ください)

20歳から24歳278万円
25歳から29歳328万円
30歳から34歳353万円
35歳から39歳368万円
40歳から44歳372万円
45歳から49歳403万円
50歳から54歳398万円
55歳から59歳417万円
60歳から64歳422万円

平均年収は約334万円となっています。

この統計を見てみますと、幼稚園教諭の年収は年齢を重ねてもさほど変化がないことが分かります。50才代になるまで、300万円台の年収が続いています。54歳まではさほど昇給していないように見えますが、55歳以上から昇給率が上がっているようです。もしかすると、このくらいの年齢から管理職になるからかもしれません。

都道府県別の幼稚園教諭の平均年収は?

給料

では、続いて、都道府県別の平均年収をご紹介します。

北海道・東北地方北海道¥3402000・青森県 ¥2736000・秋田県 ¥2232000・岩手県 ¥2869000・山形県 ¥2899000・福島県 ¥2949000・宮城県 ¥3146000
関東地方茨城県 ¥3297000・群馬県 ¥3211000・栃木県 ¥3205000・埼玉県 ¥3562000・千葉県 ¥3476000・神奈川県 ¥3576000   東京都 ¥3838000
中部地方新潟県 ¥3109000・富山県 ¥2685000・石川県 ¥3108000・福井県 ¥3126000・山梨県 ¥2685000・長野県 ¥3181000・岐阜県 ¥3127000・静岡県 ¥3310000・愛知県 ¥3411000
近畿地方大阪府 ¥3488000・京都府 ¥3364000・兵庫県 ¥3799000・奈良県 ¥3721000・三重県 ¥3596000・滋賀県 ¥3707000・和歌山県 ¥3237000
九州地方福岡県 ¥3343000・佐賀県 ¥2828000・長崎県 ¥2928000・大分県 ¥3337000・熊本県 ¥3082000・宮崎県 ¥2825000・鹿児島県 ¥2970000   沖縄県 ¥1819000
中国・四国地方鳥取県 ¥2867000・島根県 ¥3179000・山口県 ¥3014000・広島県 ¥3492000・岡山県 ¥3554000・徳島県 ¥3165000・高知県 ¥2539000・愛媛県 ¥2844000・香川県 ¥3589000

あなたのお住まいの地域の幼稚園教諭の平均年収は、全国の幼稚園教諭の平均年収と比べていかがだったでしょうか?

この統計を見てみますと、東京都の幼稚園教諭が最も高給で、沖縄県の幼稚園教諭がその半分の平均年収という結果になりましたが、地価や物価、世帯収入も違いますし、調査対象者もランダムですのであくまでも参考程度にとどめておいてくださいね。

幼稚園教諭のお給料とはいっても、年代別、都道府県別、施設別でまちまちだということが分かりましたから、就職や転職の際には、事前に働いてみたいと思うそれぞれの施設の待遇を細かくみておくということが必要そうです。

自分の希望の条件に合った幼稚園を効率よく探すためには、どうすればいいのでしょうか?大学で学んでおられるようでしたら、もちろん大学で情報を得るのが信頼できると思います。他には、保育士や幼稚園教諭の求人を専門に扱っている転職サイトや転職エージェントも色々とありますので、それらを活用することもおススメです。

まとめ

保育園

幼稚園教諭の年収や給与についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

保育士の収入の低さは社会的に問題になっており、収入をあげよう!という機運は高まっているここ最近ですが、同じように低水準の給与の中でも頑張っている幼稚園教諭の処遇改善について、あまり議論されたり問題視されたりしていないのが現状のようです。

やはり収入が少ないのは厳しいという方は、公立の幼稚園や法律の保育園の求人を探してみるという選択肢もあるのではないでしょうか。また、給与が高いと言われている、有名私立幼稚園の求人に応募してみるというのも一つの手とも言えます。

幼稚園教諭のお仕事は魅力のある職種の一つともいえますが、いざ子どもが好きで、子どもに関わるし仕事がしたいと思って資格を取得して幼稚園教諭になった方も多いと思います。しかし、仕事をスタートすると、給与面に納得できないで退職してしまう人も少なくないようです。そのようなことがないように、就職する前に状況をある程度把握しておくことが必要かもしれません。

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