知的障害児施設の実習について!知っておくべき知識と注意点

知的障害児施設の実習について!知っておくべき知識と注意点

知的障害児施設の実習に行く前に知っておいた方がいいことや、そこで働く際の注意点などをチェックしておくと、充実した内容の実習ができると思います。今回は知的障害児施設について、施設ならではの仕事の特徴と、注意点などを調べていきましょう!

知的障害児施設の実習について

保育

保育士の資格や、幼稚園経論の免許を取るために、保育系の学校に通っている方なら、実習で知的障害児施設に行くことがあるでしょう。

保育園などは、ボランティアで行ったことがある方も、施設となると初めての経験となるかもしれません。それで、施設に行く前にどんな気持ちの準備をしていくとよいのか、ということが気になるかもしれませんね。

もちろん、オリエンテーションや実習先となっている施設のホームページなどからも、情報を得ることができると思いますが、その以外にも知的障害児施設の実習に行く前に知っておいた方がいいことや、そこで働く際の注意点などをチェックしておくと、充実した内容の実習ができると思います。

では、知的障害児施設に実習に行く前に知っておくべき、施設ならではの仕事の特徴と、注意点などを調べていきましょう!

知的障害児施設での保育士としての仕事内容

子ども

まず、知的障害児施設にはどんな目的があるのか、どんな仕事がなされているのか、ということを知らないと何も始まりませんね。

そこで生活しているのは、経済的な問題、あるいは教育的な問題などのために、家庭で暮らすことが難しいとされる原則18歳以下の知的障害を持つ子どもたちです。だいたい知能指数は70以下の児童が入所しています。

原則18歳以下ということですが、独立が難しかったり、他の施設へ移転することができなかった人たちが、特例として入所を延長していることも多く、実際18歳以上の人が4割近く施設にいる、と言われています。

そこでは、児童指導員と保育士が生活指導を行っていて、一人ひとりが社会生活の中で自立していけるように、指導と育成をしています。保護者がいなかったり、家庭では養育するのが難しいという児童を預かり、その児童が自立できるようにサポートするために、入所型となっています。

保育士は、この施設において法律的にも必要とされている存在で、子どもの保育のプロとして仕事をすることになります。社会福祉士、ヘルパー、栄養士、調理師、看護師、医師なども働いていることがありますが、それぞれの立場と専門的な知識を用いて、協力して子どもたちのサポートやケアを行っていきます。

保育士として、子どもたちがあいさつ、食事をすること、トイレ、着替えといった生活の基本的な習慣についての知識を身に着けられるように指導することが、まず大事な仕事となります。

例えば、10代になっても幼児のように食事を自分で取れないとか、好き嫌いばかりと言って食事が終わらないということもあります。そのような児童をサポートして、しっかりと食事を摂れるように教えていくのです。さらに、トイレなどに付き添ったりなど、生活に密着したサポートをすることになります。

人として生きていくために、食事や排せつというものができないといけません。それで、そのような基本的な日常の習慣を身に着けることができるように、指導することが仕事となるのです。

そしてもう一つ、子どもたちが人間として生きていくために必要な集団行動のルール、さらに他の人とコミュニケーションをとることなど、社会で自立して生活していけるような人間形成を達成できるように、学習、遊び、労働などの活動を通してサポートする役割もあります。

このようなコミュニケーション能力を身に着けさせることが、一番の仕事ともいえるでしょう。

様々な個性、そして度合いの違う障害を持つ子どもたちがいますが、その一人ひとりの限界やレベルに合わせながら、社会的な自立という目標を達成できるように、工夫しながら仕事をしていくことになります。

情緒が安定しない時もありますし、いろいろな感性を持つ子どもたちがいます。保育士として、重度の障害を持つ子どもたちを向き合い、その子どもたちが社会に出て生きていけるように助けることができるということで、今まで学んだ専門知識を役立てることができるのです。

知的障害児施設の特徴

施設の特徴

知的障害児施設が、保育園と違うと言えば、例えば夜勤があるということでしょう。保育園は延長保育があるとしても、夜勤というものはありません。しかし、保育園のように毎日通うような施設とは違って、知的障害児施設で暮らす子どもたちは365日、24時間そこで過ごしています。

それで、職員も早番もありますし、遅番や夜勤があって、24時間体制で仕事をしています。夜勤と言ってもどんなことをしているのか?と思う方も多いでしょう。

夜勤のときの仕事は以外と忙しいといえます。例えば、施設の掃除をしたり、洗濯物をしたりします。それだけではありません。次の日の朝食の数を数えて、具合の悪い児童がいた場合にはその子のために病食の数も数えておきます。

風邪をひいている場合には、体温を測ったり、様子を定期的に見に行ったりする必要もあります。

そして、学校に通っている子どもたちの中でお弁当が必要な子どもたちのために、お弁当を注文したりします。

そして、10分ごとに巡回して寝ているかを確認します。もし寝ていない子がいたら、寝るまで様子を見なくてはいけません。昼間に話せないことを夜間に話しに来る子どももいますので、その子と一緒に過ごしたりもします。

そして、担当の子どもに関する指導計画案を作成したりもします。さらに、けっこう大変なのが子どもたちが学校へ行くための準備です。

この準備ということも、保育園で働くときとは違った仕事となることでしょう。通常、保育園では子どもたちは毎日通ってくるわけなので、保護者が用意をしっかりとさせて連れてきてくれます。

しかし、知的障害児施設で過ごしている子どもたちが学校へ行くための準備を保育士がするということがあります。知的障害を抱えている子どもたちは、準備を苦手としている子が多く、忘れ物をしてしまいます。

それで、忘れ物がないか確認したり、必要な時には家庭に連絡して用意してもらうものを伝える、ということもあります。このように、家庭を持っている子どもたちが入所している場合には、その家庭と定期的に連絡を取り、学校と家庭とのパイプ役としても活躍します。

家族の方には、積極的に行事などを見に来ていただきたいので、そのお知らせなどもします。

そして、施設で働く時には、子どもたちを学校に送るために大きな車を運転しなくてはいけないこともあります。保育園などで働いているなら、子どもたちを自分の運転している車に乗せることはほとんどないでしょう。

保護者が送迎をすることが基本となります。しかし、知的障害児は学校へ通う際に車での送迎が必要な場合もあります。歩いて通うということによって、一つの社会経験をさせることもありますが、大きな送迎者で送り迎えをすることもあるのです。

そのような仕事も施設で働く際に経験する新鮮な仕事となるかもしれません。

そして、施設職員は子どもたちの進路について一緒に考えるという機会もあります。子どもたちにとって、この進路決めというのは人生に大きな影響を与えるものとなるでしょう。

施設にいる子どもたちの中には、作業所に就職する方もいますし、さらには別の施設に転園することもあります。そして、家に帰るという選択肢もあります。

作業所に入るということを希望する保護者も多いかと思いますが、子どもたちの個性や得意不得意が違うので、本人にとってその場所があまりにも過酷な環境となってしまうこともあり得ます。

それで、この進路について考えるというのはとても難しい分野と言えるでしょう。一人ひとりの子どもたちの実力を判断し、そしてやりたいことは何なのかということをよく一緒に考えて、進路を決めていけたらいいですね。

さらに、保育園で働くこととの大きな違いは、年齢です。先ほども少し触れましたが、知的障害児施設には、18歳までの子どもたちが生活していて、中にはそれ以上の年齢の人もいます。

つまり、保育士として接するのは体の大きい高校生くらいの年齢の人たちもいるということです。それで、かなり体力が必要になります。行事とかの前には買えりがかなり遅くなったり、残業があることもあります。

それに、外で遊ぶということも高校生くらいの子どもたちと遊ぶことがあるので、かなりパワーが必要です。体力勝負といった仕事となるでしょう。

そして、18歳くらいになっても排泄が上手くできない、という子どもたちもいます。その場合、職員がおむつを替えてあげたり、排せつ物の処理などをしてあげる必要があったりしますが、大人に近い体型の子どもを相手にするのはかなりコツが要りますし、力が要ります。

あと、子どもが脱走した時なんかは、警察消防もそうですが、職員もみんなで探しに行きます。それに、別の職員が何かの理由で休まざるを得ない時には、変わりに出勤することもあるでしょう。

必要最低限の人数で回している施設は多いので、休みの日でも出勤しなくてはいけないこともあるし、1人ひとり個性と障害の程度の違う子どもたちに合わせて、接し方を変えていかなくてはいけない、という面でも精神的な強さが必要になると思います。

それで、体力面でも、精神面でも強くなくてはなかなか務まらない仕事だといえると思います。

知的障害児施設で働くときの注意点

注意点

知的障害児施設には、知的障害を持っている子どもたちが入居しているということですが、他にも精神疾患を患っている知的障害児も入居していることがあります。精神障害児施設に入るのが一番望ましい場合でも、人数制限や職員数が不足しているということで、精神疾患を持っている知的障害児が、知的障害児施設に入居することもあるのです。

他にも、体が不自由な知的障害児を預かることもあります。それで、そこで働く職員は、様々な専門的知識と継続的な勉強が必要になると思います。ただ、実習前にはどんな方たちがそこで生活しているのか、ということはよくわかりませんので、あまり気負わずにいろいろな人と接することが大事だと思います。

それで、分からないことはとにかく職員に聞きましょう。質問しないということは理解している、という風に判断されてしまいます。

でも、分からないままにして、勝手に行動して何か危険なことが起きてしまうのは絶対に避けなくてはいけません。それで、わからない時にはなんでもすぐに職員に質問していきましょう。

そして、先入観を持たないことです。一人ひとりが個別の人間です。知的障害者だと思うと、最初にやはり怖いとか、どうしたらいいかわならないという不安が出てきてしまいます。しかし、みんな表現は違っていてもいろんなことを考え、感じ、同じ人間で普通の人なのです。

それで、怖がらずにその人の個性を尊重しましょう。それに、普通の人とは同じようにできないことが多く、年齢よりもずっと幼く見えます。でもわたしたちと同じように年齢を重ねて、その中でいろいろな経験を積んできているので、1人の大人として接することができるといいですよね。

実習に行くときに、不安になってしまう点として、何か嫌なことがあるとてんかんなどの発作が出てしまうとか、パニックになって暴れてしまうということがあるかもしれません。確かに、自分の中のルールが通らないとか、感情がコントロールできないために暴れてしまうこともあるかもしれません。

でも、そのようなパニックになったり、てんかんの発作が出る原因もその人それぞれです。それで、どうしてそうなったのか、どんな時にそうなるのか、ということはその人を観察していくときにわかってくることだと思います。

それで、すぐにそれを理解することや、受け入れることが難しいとしても、たくさん関わっていくうちに、その人の性格とか特徴がわかってきて、何をどうしたいのかということがわかってくるようです。

なので、そのような暴れたり発作が起きたりという光景に最初はびっくりしてしまうかもしれませんが、そういったことに遭遇する可能性もあるのだ、ということを理解して、それに直面した時に、自分を過度に責めないようにしましょう。その人に本当に向き合う姿勢を持ち続けられるといいですよね。

実習に行く前には必ず目標を明確にしておく

子ども

知的障害児施設で働く、ということは、体力的にも精神的にも強くある必要があるし、かなり奥深い分野にまで関わる仕事となります。もちろん大変なことも多いですけど、その分、やりがいを感じることができる職場にもなりえます。

自分がその施設への適正があるのか、ということを実習の中でもある程度見たり、感じたりすることができると思いますが、実習を充実させるためには、目標というものを明確にしておく必要があるでしょう。

目標が明確になっていないと、実習期間はなんとなく過ぎていくだけになりかねません。しかし、明確になっていれば10日ほどの期間であっても、その中で学ぶことは多いでしょう。

それで、実習に行く前に大事な準備は、目標の明確化と、積極的に子どもたちと関わろう!という心の準備だと思います。先入観や怖いちう気持ちを取り除いて、一人ひとりの個性や特徴を知るようにしましょう。

実習としての施設での援助内容も、その場所によって違うだろうし、どんな子どもたちがいるのかということも、障害の程度も行ってみなくてはわからないことも多いと思いますが、とにかくわからないことは聞いて、積極的に学び、取り組むとよいでしょう。

そして、知的障害施設の人のコメントとして、施設の保育士の実習生が来ることはよくあることみたいなのですが、「”保育士”として支援をしよう!」とするのではなく、実習生の立場から学ぶという意識を持つとよいようです。

まとめ

保育施設

知的障害児施設への実習というのは、不安と緊張を感じるものです。保育園とは違った環境で、そして施設ならではの特殊な仕事があることがわかりました。

そこで生活している人たちが、社会の中で自立して生活していけるようにサポートしたり、ケアをしたりする点で、その人一人ひとりをよく知ることは不可欠ですね。

みんな障害の程度も違えば、わたしたちと同じように性格も違うわけなので、その人たちに合った方法で保育をしていく、ということには、様々な工夫が必要だし、頭を悩ますことも多いと思います。

しかし、その仕事が自分に合っている!と思う人にとって、やりがいは大きなものでしょう。

実習を通して、保育士として自分の専門知識を知的障害者の子どもたちをケアし、サポートするためにどんな風に役立てることができるのか?ということを学んでいきたいと思います。

多くの施設職員が大切なこととして教えているように、実習の際には明確な目標を持ち、利用者さんと積極的に関わり、わからないことは恥ずかしがらずに聞くというポイントを押さえて、充実した実習ができるといいですね!

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