保育士向け!障害を持つ可能性のある子どもへの接し方や見極め方

保育士向け!障害を持つ可能性のある子どもへの接し方や見極め方

今回は障害に関しての基本的な知識と、障害のある可能性がある子ども、あるいは「気になる子」に対しての接し方、そして保護者への対応の仕方について取り上げていきたいと思います。

障害の可能性がお子さんへの接し方や見極め方

子ども

最近、いろいろな障害についての名前を聞くようになりました。そして、日本では現在、子どもたちの100人に6人は発達障害を持っている、と言われています。

それで、保育園でも25人ほどのクラスならば、クラスに1人、または2人の子どもに発達障害がみられることがある、という事になります。つまり、何らかの障害を持っている子どもがいるという事は、全く珍しいことではありません。

ただ、同じ障害を持っている子どもでも、一人ひとりに個性があるように特徴も違いますし、さらに乳児の時点では判断が難しいといわれています。すでに乳児検診で療育手帳を持っている子どもたちもいますが、はだ診断がついていない子どもの中にも「ちょっと気になるな」と思う子がいたりします。

このような子どもに対して接するためには、障害に関する知識と特別な配慮が必要となります。そして、これは難しい問題のため、保護者の中にはなかなか受信をしたがらない方もいるので、保護者に対する対応にも配慮と注意が必要でしょう。

それで、保育士が仕事をしていくなかで、「この子ちょっと気になるな・・・」という子どもがいると、そのことどうやって接していくとよいのか、という事に悩むことがあるかもしれません。

発達障害を持つ子どもは、他の子どもたちと同じようにはできなかったり、保育士が同じように接してもうまくいかないという事もあるからです。

それで、今回は障害に関しての基本的な知識と、障害のある可能性がある子ども、あるいは「気になる子」に対しての接し方、そして保護者への対応の仕方について取り上げていきたいと思います。

発達障害の例

子ども

保育士として仕事をしていると、本当にいろいろな個性やタイプの子どもたちと毎日接することになります。それぞれに得意なことや苦手なことがあって、持っている特徴も違います。

みんな個性が違って当たり前なのですが、中には最近よく聞く”発達障害”の可能性があるのでは?と思うような子どもたちもいるでしょう。もちろん、まだ診断が出ていない子どもに対して、こちらが勝手に判断することはできませんし、「障害があるのかも!」と思い込んでしまって接するのもよくありません。

保育士として”気になる子”という存在があるのは事実でしょう。しかし、その場合でも、すぐに判断したり、「障害がある」と決めつけてしまうのではなく、まずは長い目でその子を見守り、関わり方を考えていく必要があります。

しかし、発達障害の子どもが現在の日本では100人に6人はいる、ということなので、その症状や種類についての知識を持っておくのはとても大切なことです。症状を知っていることで、保育士がその子の持つ特徴を見つけてあげることができ、障害の早期発見ができたり、治療をすることができるからです。

では、発達障害の中にはどんな症状があるのでしょうか?特に幼児の時期に見つかりやすいものとして、広汎性発達障害、注意欠陥・多動障害(ADHD)、学習障害(LD)があります。それぞれの特徴を少しご紹介します。

まず広汎性発達障害ですが、これは社会性に関連する発達障害の総称です。つまり、いくつかの障害が同時に起こりますが、その中にはアスペルガー症候群、小児自閉症、レット症候群などがあります。

症状としては、相手の気持ちがわからない、その場に合った行動がとれないといった、対人相互反応における障害、さらに会話がつながらない、言葉がでてこないなどのコミュニケーションの障害、行動や興味などが常道的で反復するといったことが見られます。

それで特徴としては、言葉がなかなかでない、同じ行動を繰り返す、視線が合わない、きまったやり方にこだわる、突然に泣いたり、笑ったり、大声をだしたりする、表情が乏しい、人まねをしない、といったものがあります。

そして、この障害を持つ人の90%に、感覚過敏の症状がみられます。

この障害は、早いと1歳半ごろから疑いがもたれ始めて、診断されるのは3歳以降となります。

次に、注意欠陥・多動障害(ADHD)ですが、これは年齢や発達に不釣り合いな注意力、さらに衝動性、多動性を特徴とする障害で、そのことが社会的活動または学業において支障をきたすもの、とされています。それで、自分をコントロールする力が弱く、それが行動としてあらわれてしまう障害です。

症状としては、まず不注意が目立ちます。集中力がなくてすぐに気が散ったり、忘れっぽいという特徴があります。そして、じっとしていることができず、落ち着きがないという多動性がみられます。そして、衝動性という、思いついたことに対して、それを今してもいいのかという事を考えることなく行動してしまう、という症状もあります。

この障害は4歳以降に診断がなされます。

それで、幼児期に見みられる特徴としては、遊びや活動に集中できずに、すぐに飽きてしまう、座っていられない、じっとしていられない、順番を待てない、そわそわしている、指示を理解して従うことができない、お友だちをたたいて乱暴して、お友だちのものを取り上げたり、ものを壊すといった破壊的な遊びをしたり、我慢できずにかんしゃくを起こす、といったものがみられます。

ADHDの子どもは、言葉の遅れという症状も見られることがあり、それはほかの発達障害の合併症状として見られる特徴です。

もちろん、このような行動がどのように表れるか、どの程度表れるかというのは人ぞれぞれですし、このような特徴がみられる子どもがみな注意欠陥・多動障害(ADHD)とは限りません。このような行動は、子どもの成長過程で見られることがあるものだからです。

しかし、その行動においてなんど注意してもなおらないという場合などに疑いが持たれます。この障害はしつけや育て方の問題でなっているわけではありません。

次に学習障害(LD)ですが、基本的に全般的な知的発達の遅れがあるわけではありませんが、学習面のある領域での特定の遅れがある場合の障害です。特定のものというのは、読むこと、書くこと、聞くこと、話すこと、計算すること、推論することなどです。

学習障害は、主に3つに分類され、一つは読むことが困難な読字障害、そして書くことが困難な書字表出障害、算数や推論が困難な算数障害となります。

そのすべてにおいて困難である、ということでなく一部の特定の能力が困難であるという場合が多く、特定分野に偏りが見られるケースが多いようです。そして、読字障害を抱えている人たちの中でも、その症状はさまざまですし、読字障害と書字表出障害を併せ持つ、という事もあります。

症状としては、文字がぼやけてみえていたり、反転して見えている、本を読むことはできるが文字が書けない、暗記力はあるが数字だけは覚えることができないといったことなどです。

乳児期ではその特徴は表われにくいのですが、言葉を覚えはじめたり、学習を始める幼児期になって疑いがもたれることがあります。3歳ごろに発見されることもあります。

幼児期の特徴としては、言葉を覚えるのが遅い、文字を覚えるのが遅い、折り紙がおれない、ボタンがとめられない、歩き方がぎこちない、よく転ぶといったものがあります。

障害の可能性がある子どもへの接し方

子ども

先ほど紹介したとおり、幼児期になって障害の特徴が表れ始めることがあります。しかし、その障害があるかどうかを判断するのは、医者だったり療育の先生となります。

それで、保育士は自分で勝手にその子を見て「障害がある」と判断することはできません。しかし、普段のその子の行動や特徴を見ている者として、気になる点に気づくことのできる立場にいます。

それで、もし障害の可能性があるように感じるのならば、療育の先生に診てもらうことができると思います。しかし、まだ診断が出ていない子もたくさんいると思います。

では、そのような障害の可能性がある子どもたちとどのように関わっていくことができるのでしょうか?

その答えというのは一つではないといえます。というのも、その子によって特徴はそれぞれ違うし、関わり方というものの正解を見つけるのは難しいのです。

でも、その子の特徴を冷静に見て、行動を読み取ってそこにどんな意味があるのかという事を理解しようと心掛けるならば、どのように関わるとよいのか、という事を探していけるでしょう。

例えば、朝に園に来るときにいつも大泣きし続ける子どもがいます。最初のうち保護者から離れルことが不安で寂しくて、泣く子は多いですけど、いつまでたっても大泣きする子どもを見るとちょっと気になりますよね。

そのような子は、もしかしたら環境が変わることへの不安に加えて、園の家庭とは違う雰囲気が苦手だったり、これから自分がどうなるのか、何をしたらいいのかがわからなくて不安を感じているのかもしれません。

その場合、登園したらすぐにその子が一番リラックスできる場所に連れて行ってあげることや、好きな遊びに誘って気持ちを切り替えられるようにしてあげたり、保護者がいつ迎えに来るかという事を具体的に教えてあげることができるかもしれません。

その子の気持ちが落ち着くように環境を整えてあげることや、何をしたらいいのかがハッキリとわかるように、さらに気持ちの切り替えができるように、お気に入りのおもちゃを目の前に置いたり、お気に入りの遊びに誘ったりしてみるといった、工夫ができます。

別の例として、毎日のことなのに靴やカバンなどを決められた場所に置けない、という子どももいるかもしれません。

「どうしてできないの?」と思ってしまうかもしれませんが、そうではなくて、どうしてそうなのかという事を冷静に見守りましょう。

もしかしたら、その子は何をどこに置けばいいのか覚えられないのかもしれません。そうならば、持ち物と同じマークを置く場所につけてあげることができます。

さらに、何をどうすればいいのかわからないのかもしれません。それならば、動作一つ一つを言葉だけでなく絵や写真を使って、手順を教えてみることを試すこともできます。

他にも、一つのことに執着する子や、自分のペースが乱れるとパニックになったり、かんしゃくを起こす子どももいるかもしれません。

一つのことに執着して、いつも通りになっていないことにストレスやイライラを感じる子どもがいて、それをどうにかしないと気が済まないということであれば、それを否定しないで、できるだけその子が満足できるように環境を整えたり、時間を取ってあげたりすることができると思います。

否定したり、「ダメ」とか言ったりするとよりパニックを起こすことがあります。

でも、1人の子どもに時間を取るのは難しいのが現実で、難しいところでもあります。それで、その子が違うことに気持ちを切り替えることができるように他のお気に入りのもので惹きつけたりすることも試すこともできると思います。

さらに、座っていられな子やソワソワしている子もいると思いますが、それには環境に慣れていないことや、その場の雰囲気が苦手という理由があるかもしれません。そのような時にも、叱ったり、無理に落ち着かせようとしたりするのではなく、その子が落ち着ける場所に行けるようにしてあげたり、特定の場所にいてほしい時には、その子のお気に入りのマークなどをそこに張ってあげたりすることもできます。

さらに、みんなと同じことができないという子どもは、もしかしたら何をするのかわからなかったりするのかもしれませんので、絵で手順などを示して説明することもできるかもしれません。

食事を食べてくれない子どももいます。もしかしたら、味覚や匂いに過敏だったり、見た目の形や色に強いこだわりがあるのかもしれません。

そのときにも子どもの行動を否定的にとらえるのではなく、無理強はせずに、食材の調理方法を変えたり、混ざっている食材を一つ一つ分けてみたりと、その子が食事は楽しいと感じられるようにいろいろと工夫して、試してみることができます。

このように、保育者には障害の可能性のある子どもに対して、どんな特徴があるのかという事を冷静に見極め、その発達に合わせて目標を立てて、その子の特徴に合わせて関わり方を工夫していく必要があります。

それで、障害に関する知識を持つのは大切なことです。しかし、その子それぞれにいろいろな特徴があるので、実際に接してみたり、いろいろと関わり方を実践してみたいと、その子に合った関わり方というのを見つけるのは難しいと思います。

それで、保育者としても焦ることなく子どもたちの行動や反応を否定するのではなく、受け入れながらその子のペースでの成長を見守ることが必要だと思います。

”気になる子”の保護者への対応

子供と親

自分の担当しているクラスに、ちょっと”気になる子”がいた場合、保護者に対してどのように対応すればいいのか、すごく悩むのではないでしょうか?

それで、まず保育者として理解しておきたいのは、保育士として”気になる子”がいたとしても、その子が必ずしも、障害がある子ではない、という事です。

成長に関して気になるような点や行動があるとしても、それには障害とは別の原因がある場合もあります。例えば、園の環境が合わないだけ、という事もあるかもしれませんし、あるいは家庭での養育環境が関係していることもあります。

それで、こちらで勝手に”気になる子”=”障害のある子”と決めつけたり、そのていで保護者と最初から話すようなことをしないようにしましょう。

しかし、保育士としては子どもの普段の生活を見ていて、気になる点を伝えなくてはいけません。しかし、保護者にどう伝えていいものか迷ったり、保護者自信が子どものその状態を意識しようとはしない、という場合にはどのように対応していけばいいのか、悩むことが多いですね。

それで、必要なのはまず、その保護者のタイプを見極めることです。そのタイプに合わせて対応を調整していかなくてはいけません。

例えば、子どもの問題点に全然気づいていない保護者の場合、まずはそのことに気づいてもらう必要があるのですが、最初から問題点を指摘するとトラブルになってしまうこともあります。

それで、やはりまずは保護者と毎日のコミュニケーションを取り、子どもの良い点とか一日の楽しかったことなどを伝えて、笑顔で話せるような関係を築きましょう。そのような良い関係ができてから、問題点を伝えるようにした方がよいでしょう。

保護者の中には、子どもの問題に気づいているけど、保育士に話すことをためらっている人もいます。それには保育士をまだ信頼できていない、もしくは保育士に自分の子どもを障害者扱いされたくない、という気持ちがあるのかもしれません。

そのような場合にも、やはり信頼関係を築くことから始める必要があるでしょう。「この保育士になら話せる」、「こちらの気持ちを受け止めてもらえる」、「頼りがいがある」という安心感を持ってもらうために、やはり日々のコミュニケーションと、子どもをしっかりと見ていることなどを知ってもらうために、日々見つけた良い点や、細かな成長なども伝えていくようにするとよいと思います。

そのようにして、保護者の感情を汲み取るようにしながら、信頼関係をまず築きましょう。

それから、保護者の側の不安を受け止めて、共感して悩みを一緒に分かち合うような姿勢を持ちます。「きっと大丈夫ですよ!」という無責任な発言は控えましょう。

そして、園での様子などを客観的に伝えることができます。具体的に伝えると同時に、子どもたちの成長についての正しい知識を伝えるとよいと思います。

保護者としては、焦りや不安がいっぱいです。それでこちらも焦るのではなく、一緒に見守りたいという気持ちで、今の様子、今度の対応を伝えていくことができると思います。

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